魔女、意地になる | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

昨夕? 昨夜かな

時間はわからない

 

《サンチャイ》にお水を与えた後

私はリビングの床で眠ってたようだ

いつ寝たのかもわからない

 

意識の片隅が寒い、寒い、と言っているのだけど、起きられない

何かが何度も飛び掛かって来るのを感じ、身を起こすと黒仔猫が飛びついていた

 

ホットカーペットの場所まで身体をずらしてまた意識が薄れる

《サンチャイ》に水! と深夜に飛び起きる

 

身体に暖かい大きな布が掛けられ、周囲には軍団が寝ていて

すっかり魔女コンと化し、私の胸にしがみついて寝ていた黒仔猫は、飛び起きた魔女によって床に放り出され、ころころと転がって行った

 

暖かな布は家族①が掛けてくれたのだ

 

深夜に《サンチャイ》に水をやったことは確かだけど

その過程は覚えていない

 

そうしてまたリビングに戻って布にくるまり、ホットカーペットの上で眠ってしまった

 

 

携帯の電話が鳴って目を覚ますと朝になっていた

途中《サンチャイ》に2回水をあげたが、12時間ほど眠り続けていたようだ

 

昨夜ののらさんご飯が行けてないことに気づき、自責の念に駆られる

 

 

電話は猫捨てオヤジからで、仔猫を捕まえて自宅の門のところに置いといたから連れてってくれ、というもので

魔女は起き抜けでオヤジの家に向かった

 

悪名高い猫捨てオヤジなので、前回 「仔猫を捕まえたら絶対に捨てずに私に連絡しなさい」 と言ってキャリーまで置いて来たのだからそれで良いのだ

 

捕まった仔猫は相当暴れたらしく、キャリーは庭先に転がって横転したままだった

そうして仔猫はそこに敷かれた硬い布とペットシートにぐちゃぐちゃに包まってしまっていた

 

そのまま家に持ち帰り、リビングにゲージを広げて入れる

 

 

とにかく私は、《サンチャイ》に水と液体の食事を与えたい

 

 

ゲージの中のきょうだいを懸命に救出しようとする黒仔猫

 

 

なんでそうなったのかゲージのベルトを体に巻き付け、救出に躍起になる黒仔猫

 

 

 

 

そんなこんなでのらさんご飯が大幅に遅れ

帰宅は昼過ぎだった

 

 

 

《サンチャイ》の容体がつかめない

でも水は何とか飲む

 

身体と心の負担にならないよう、時間を刻んで何度も飲ませている

 

 

・・私は意地になっている

 

このまま逝かせてなるものか

 

引っ掛かれても、よしんば噛みつかれても構わない

《サンチャイ》がもう嫌だというまでは水と食事を与え続ける

 

どうなるかわらない結末は取り敢えず無視して

今は私がすべきことをやるだけだ

微力だけど、頭を撫でて、名前を呼んで、少しずつ水や食べ物を口に運んで

 

昨日あたりから《サンチャイ》が頭をもたげることがある

だけど、少しもたげるだけで《サンチャイ》の頭がぐらぐらと揺れるんだ

そんな様子に、考えが悪い方向に向かう前に 

「《サンチャイ》、信じてるから  あなたを信じてるから」 と声を掛け、悪い思いを打ち消す

 

そう言って声を掛けると、《サンチャイ》は少し開いた見える方の目でじっと魔女を見る

 

今日飲んだ水の量は口から零れ出る分量が多く、昨日より減ってしまった

でも液体のご飯は何とか少しずつ飲み込んでくれている

 

 

見てください

 

今までは顔も体も完全に横たえたまま体勢を変えることはなかった

 

そして私はその姿を写真には撮りたくなかった

投げ出された血だらけの右手が不憫で

 

だけど

 

 

少し頭をよじって

 

※ 左上の液体は口から流れ出た水です

後からそおっと拭きます

 

 

少しだけだけど、頭をもたげたんだよ

 

 

 

これが良い兆しなのかはわからない

油断するするつもりも決してない

ただ、必死に耐えた日々をどうしても無駄にしてほしくないんだ

 

 

《サンチャイ》、魔女は意地になってます

あなたも一緒に意地を張ってもらえませんか

どうかお願いします

どうか、どうか、お願いします

 

《サンチャイ》に届くたくさんの祈りが力となりますように