《うめさん》 | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

1月1日未明、《うめさん》に起こされた

 

魔女のベッドの隣で鳴いてた

お腹が痛いと鳴いてた

 

ベッドから降りて《うめさん》を抱き上げ

彼女の寝床に寝かせる

 

けれど《うめさん》はそこから起き上がって、よたよたと魔女の隣に来てくっつく

《うめさん》を膝に乗せ、抱きしめると小さく喉を鳴らし、懸命にモミモミをする

 

それから《うめさん》はよろめきながらトイレに行き、下痢をしてしまった

 

 

とりにくを ください!

 

と言って、美味しそうに食べたのは2日間だけ

《うめさん》はその後何も口にしなくなった

 

ご飯を食べていた時も、多少はふっくらしたものの決して太れず

《うめさん》はよたよたと、時に倒れこみそうになりながら歩いてた

 

目は保護した時からチック症状を起こしており、その度に顔も揺れる

心臓が悪いので動きはゆっくりだ

重度の腎不全のため、水だけは必死で飲み、何度もトイレに行く

 

 

初めて魔女家に来た日も、その翌日も何も食べずにいたので、強制食餌をしたらその後カリカリを食べ始めた

それで少しふっくらとしたので

この時も、また強制食餌をしたら食欲が湧くかも知れないと思い、それを始めた

 

そうして3日ほどが過ぎ、元旦の未明に私を起こして「おなかが いたい」と言ったんだ

 

 

元旦のその日の食餌を、私は迷っていた

それでも午前中にいつもの高栄養のペーストとシリンジを持って部屋のドアを開けると

 

魔女の姿を見るとよたよたとやって来るのが常な《うめさん》がいつもの場所から動かず

魔女に背を向けて俯いて座っていた

 

そんな《うめさん》の痩せた背中が私に言ったんだ

 

 

(もう いやだ・・)   って

 

 

いつまで そうして がんばらないと いけないの? 

 

 

その背中は確かに私にそう問うていた

 

持って来た食事や食器をその場に置いて

私は後ろから《うめさん》の痩せた体を抱きしめた

 

もう・・ 頑張らなくていいよ

ごめんなさいね

 

 

《うめさん》はあんなに飲んでいた水もあまり飲まなくなってしまった

 

 

魔女は《うめさん》の意思と猫としての尊厳を尊重しようと決めた

 

それから私は、時の許す限り彼女といる

夜も《うめさん》を抱いて寝る

 

《うめさん》は魔女にくっついていると小さく喉を鳴らしてくれるんだよ

 

 

 

もう《うめさん》が嫌がることは何もしないから

 

 

 

だから安心して眠りなさいね