島を後にする前に、どうしても共同墓地を見ておきたく
強風吹きすさぶ岬に向かった
海の色の美しさは水の美しさ
ここからは、島民が渡ったであろう本土が見える
どうせ死ぬならこんな自然のさ中で死にたいと思わせてくれた島
離れ難い思いを抱えて
迎えの船に乗り込む
船は来た時とは反対の南回りで小値賀に向かっていた
島の南端を過ぎると、舟森集落跡が見えてきた
ここも野首集落同様潜伏キリシタンの村だった
中央の段々畑に切り開かれた場所が舟森集落跡
そこは既に廃屋さえもなく
教会も跡地が残るだけで
白い十字架だけが海に向かっていた
野崎島から小値賀島に戻り、そこで一泊し
私たちは翌朝本土に戻る
お世話になった民宿のおじさんにおばあちゃん、けいこちゃんの従姉妹さん
ありがとうございました
そして、私をこの地に招待してくれたけいこちゃんには感謝しかなく
早朝、島を後にする船から観た海の風景は実に美しかった