廃墟の向うから小鹿がやってきます
高度経済成長が村民にもたらしたものは・・ 離島
自給自足の島を捨てて島民は散っていった
この島で育った子供たちが
高齢者となった今
島を懐かしむのだ
帰りの船でひとりのお年よりに出会いました
ここ、野崎集落で幼少期を送った方だった
あの頃は・・
慎ましい暮らしでも
便利さや物質的な豊かさを知らずにおれば
それは如何にも普通の暮らしだったはずで
経済成長の陰で
自分の人生も含め、そのために失われたものを思う時
ノスタルジックな後悔が残るようだ
廃墟の庭で食べたおばあちゃんのお弁当は
ほんとうに美味しかった
食べ途中で撮ったので玉子焼き齧りかけですみません
お弁当を食べている時、家族②が古銭をみつけた
真ん中に四角い穴の開いたそれは、江戸時代のものかな
この島では大昔の石器が発見されている
石器時代から人が住んでいたのだ
今はもう拝む人もいない神様たちは
海に向かって、かっての島民たちの幸せを祈っているのかな
誰もいない島で自由に根を伸ばすあこう