《オダギリくん》 ~ 魔女家での生活 ~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

 

公園から《オダギリくん》を連れて帰る際に

ベンチに置かれ、《オダギリくん》が使っていた数枚のタオルも一緒に持ち帰りました

それは《オダギリくん》を思ってくれた人たちがベンチに敷いてくれたタオルです

 

ベンチは町内の人たちが飲食をしたり休む場所

汚れたタオルは捨てられることが必至です

 

私はそれらを洗濯し、それぞれの持ち主に手紙を添えて透明な袋に収め

翌日、元のベンチに戻しました

 

猫を想ってくれた人たちは、猫が突然消えたことに不安を覚え、心配なさるに決まっていますから

 

 

あの日

祭りの準備をする町内会の人々の中には

散歩がてら公園に足を運ばれ、猫たちを見守ってくれた方もおられ

また、《オダギリくん》のことで私に声を掛け、彼に心を寄せてくださった方もいらっしゃいました

 

同時に、その中には大の猫嫌いの男性の姿もありました

彼はこれまで役所に猫の殺処分の願い出を繰り返し

猫に関することならどんな些細なことも文句を言う男で、常に町内の代表のような態度を取ります

ただ、私には一切文句を言えず、文句はすべて私以外のボラさんに向けられておりました

 

 

残念なことに

これまで《オダギリくん》を思いやってくれた人々は

この日、《オダギリくん》を無視しました (内心は別として)

 

周囲の人々に奇異の目で見られている《オダギリくん》をかばってはくれなかった

 

それは猫を目の仇にしている男性がそこにいるからで

 

 

私にはそんな技は死んでも出来ない

それは自分の心を偽るということで

 

 

あぁ・・もういいや

 

ただね

そんな中に於いて

約束を守って、私が来ると信じて待ち続けた《オダギリくん》は

そこに居るどんな人間よりも崇高でした

 

 

 

 

 

魔女家での《オダギリくん》は私の部屋で暮らしております

 

本来ならまじょねこと共に生活をして欲しいのですが

まじょねこが暮らすリビングは、エアコン嫌いの彼らのために窓という窓はすべて開け放してあり

それはつまり蠅等も出入り自由ということで、《オダギリくん》が暮らすことは出来ません

 

ただ、まじょねこ軍団は面会自由で

《オダギリくん》に会いたければ誰でも魔女の部屋に入ることができます

 

 

ここにやって来た日

《オダギリくん》は私の部屋に置かれると、目を大きくしてあたりを見渡しておりました

何しろ全てが初めて見るものだし、初めて嗅ぐ匂いだったり・・

 

首をぐるぐる廻して部屋中を眺め回した後は私の膝に乗り

 

 

 

 

 

 

 

 

それから胸にしがみついたと思いきや、直ぐに深い眠りに落ちてゆきました

 

 

 

 

 

 

 

 

それから今朝までの3日間、その殆どの時間を意識ないほどに眠っておりました

 

ドアの開け閉めの音も、魔女の足音も、まじょねこたちの鳴き声にも反応せずに

ただ、ただ、眠りこける《オダギリくん》

 

 

・・ずっと気を張って暮らしてたんだね

うんと疲れちゃってたんだね

 

 

《オダギリくん》は用意したハウスには目もくれず

一日中魔女のベッドで眠っています

 

《オダギリくん》にやっと安心して眠る場所ができました

 

 

 

 

 

 

 

 

《オダギリくん》を引き取った日、家族にそれを告げました

こういったことはいつも事後承諾なんだけど

 

 

家族①は 「《オダギリくん》、うちに引っ越して来たんだね!」

 

家族②は 「やっと連れてきたね、 いつ来るのかと待ってたんだよ!」

 

離れて暮らす家族ちぃは 「《おだぎりくん》がゆったり過ごせればいいね、安心してゆっくり休める場所がなによりだもの」

 

と言ってくれました

 

 

家計の面でも大変になると知ってか

家族②は休みのはずだった日曜日、魔女が目を覚ますとバイトに出かけていました

 

 

 

今夜は《オダギリくん》の歓迎パーティーです

 

ネバーランドのみんなも祝ってくれるようですよ

 

 

 

先ほどから咲き始めた『今日ちゃんのお花』

 

 

 

 

 

忙しい毎日に加え、かなり甘ったれになっている《オダギリくん》と過ごす時間も必要となり

みなさまのところへの訪問が出来ていません

申し訳ございません