ジレンマ女に愛の手を ~ まじょねこ集団脱走 Ⅱ ~  | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

《凜》

 

 

昨日の続きです

 

 

私はずっとご機嫌が良くて

心がぶひゃぶひゃしちゃって、気がついたらしょっちゅう部屋の中を駆け回っていました

 

 

お外には《悪者国》の大きな男の猫たちがうろついてます

追かけられて遠くに逃げるしかないこともあるし

そうなったら帰り道もわからないだろうし

 

あぁ・・ これでやっと前みたいな暮らしができる

なんたって目の横のたんこぶがなくなったんですからね

 

 

 

《にゃっぱ》のことを心配して、《チャンドラ》がずっとドアの前にいます

 

《凜》は言ってやりましたよ 

「そんな無駄なことはおやめなさい」 って

それはろうばしんです 

 

 

 

アトリエで爆睡しているおバカな妹の《バニャ2号》を、お利口な姉の《バニャ1号》が見つけて

残る家出猫は《にゃっぱ》と《ボンネット》だけになりました

 

 

 

遅い夜に、ドアの外に《ボンネット》がいるみたいって、《バニャ1号》が魔女に教えました

洗面所で夜食を食べる体の小さな《らっか》と《どったん》を見ながら

大きな《ボンネット》はふたりが怖くてドアの前で震えていたそうです

 

ドアを開けてもらってお部屋に飛び込んできた《ボンネット》は

もう安全と知るなり

いきなりテーブルに飛び乗り、わいわいと猫踊りを始めました

 

 

 

そして・・

最近です

 

相変わらずドアの前にいた《チャンドラ》が、いきなりテリャスにいる魔女の所に走ってって言ったんです

 

「魔女! ドアの向こうで《にゃっぱ》がお部屋に入れて! って言ってる!!」

 

 

嘘でしょーーー!!

 

 

魔女が《チャンドラ》と一緒にドアの所に行って開けたら

《にゃっぱ》が急いで入ってきて魔女にしがみついた!

 

 

嘘でしょおーーーーー!!!

 

 

 

私は思わず《にゃっぱ》のところに行って

 

 

私 「なんで帰って来ちゃったんですか!」

 

78 「お外にはまじょがいないだから」

 

私 「魔女がいなくたって、あんたはずっと外にいていいんですよ!」

 

78 「やだ!」

 

私 「どうやって戻って来たんですか!」

 

78 「出たとこから入った」

 

私 「前の時は戻って来られなかったじゃないですか!」

 

78 「あの時はテリャスから落っこちただから、もとに帰れなかった」 (2階のテラスから落ちたので)

 

私 「外には大きな男の猫たちがいたでしょう」

 

78 「いた」

 

私 「追かけられなかったんですか!」

 

78 「隠れてただから」

 

私 「見つからなかったんですか! 見つかっちゃえばよかったのに!!」

 

78 「あのね! 《78》はじゅっとひとりで暮らしてきたの そこらじゅうに悪い男の猫いたよ だけどしょれと戦いながら いっしょけんめで生きてきた  のんびり川で流されてた猫とは違うんだ!!」

 

私 「のんびり流されてた言うなあーーーー!!」

 

 

 

 

 

・・《凜》の寛ぎは終わりました   ちーん

 

 

 

・・またいつも通りの魔女家になりました

 

違う

《にゃぱ》が前よりさんざんいっぱい魔女に甘ったれになりました

魔女の胸にくっついて離れません

魔女が立ってたって足にしがみついてて、魔女が歩き出すと引きづられていきます

 

 

・・こんなだったら

まだ前の方がマシだった

 

何をやっても恨みに出て (裏目?)

もう・・ どうしてやったらいいのかわからなくて

イライラがとまりません

 

 

私がドアを開けたのは間違いだったんですか!

そうなんですか!!

 

 

 

 

帰宅後、散々魔女に甘ったれてからご飯をいっぱい食べて爆睡する《78》を

 

 

 

 

見詰める《凜》

 

 

 

 

 

《凜》の計画は失敗に終わりました・・

 

 

 

 

 

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」_________:」\\\\\\\]_;:@p/    ← 今、《78》が書きました  色まで付けてね