《インドラ》のお迎え | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔女の心のように曇天の朝

 

時間ギリギリまで《とらたん》を胸に抱いて

仕方がないから

《とらたん》を花で囲んで

家族①と斎場に向かいました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

焼香の手が悲しみに震えます

 

 

 

 

 

 

私たちは待合室を出て

火葬の間中空を見上げておりました

 

 

塔を見上げていると

一羽のカラスが飛んで来て、塔の上を一周し、空に向かいました

 

 

すると

今度は数羽の鳩が飛んできて、塔の周りを一周し飛び去りました

 

その後もまた

何羽かの鳩の群れが飛んで来て同じことをしました

 

 

 

ヒンドゥー教ではカラスはこの世とあの世をを繋ぐメッセンジャーだとされています

 

 

あの大きなカラスは

この世の何かを確認し

あの世にそれを伝えに行ったのか

 

などと、私はお伽話のようなことを思っておりました

 

 

 

 

 

 

 

《とらたん》のお骨を、家族①と一緒に箸で支え、壺に入れます

見失なわれた《とらたん》の姿に胸が苦しく痛む

 

こんなになってしまった・・

 

 

 

 

 

 

 

小さくなってしまった《とらたん》を抱え家に戻り

《とらたん》を仏壇に置き

 

ついこの前までみんながいたあの仏壇に置き

線香を1本立てながら・・

 

涙が止まらない

 

 

 

 

その時

魔女の涙を掻き消さんばかりの激しい雨が降り出しました

 

驚いて顔を上げると

そこに雷鳴が轟きました

 

 

《インドラ》がやって来たのです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《インドラ》!!

 

 

 

 

心細かった気持ちを抱えたまま雨のテラスに飛び出すと

 

 

 

 

「魔女! 《とらたん》のことは僕に任せて!!」

 

 

 

 

そう叫びながら《インドラ》は暫くの間雷鳴を轟かせて空を駆け巡っておりました

 

 

 

 

 

 

 

《インドラ》が去った後

それまで重なって空を覆っていた雲は一気に消え

 

美しい青空と

美しい陽差しが現れたのです

 

 

 

 

《インドラ》

あなたはいつだってそうして私の側にいてくれる

一緒に暮らしていたときとまるで同じに

 

 

 

どうか《とらたん》を頼みます

 

《とらたん》はもの凄く頑張ったのよ

とっても偉かった

 

ネバーランドのみんなも

寄って集って《とらたん》を褒めてやってください

 

 

 

 

 

 

 

今日は仕事が忙しいため

昨日の続きは明日書きます