思いやりは丘を越えて | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

 

とらたん

 

 

今日もぼくが日記を言います

 

なぜかというと、あれからふぁふぁの心が違ってきたからです

 

 

 

 

ぼくは悩んでました

 

「ぼくのぐちょぐちょ顔見たら《たんぽぽ》が見たらやだ  かっこ悪いし、《たんぽぽ》が心配するもん」  

って《ふぁふぁ》が そ言って聞かないからです

 

 

 

それはほんとうで

《たんぽぽ》はお別れしてから初めて写真で《ふぁふぁ》を見てちょっと心配したそうです

 

でもそれはお鼻ぐちゅぐちゅのことじゃなくて

《ふぁふぁ》が元気なく見えたからだって

 

それで《たんぽぽ》は心配してまじょに聞いたんだって

 

 

たんぽぽ 「まじょ、ふぁふぁが げんき ないみたく みえるけど・・ びょうきじゃない?」

 

まじょ 「《ふぁふぁ」は、《たんぽぽ》が写真っていうので自分を見るって知って、なんだか恥ずかしくなっちゃっただけだよ、病気なんてしてないから安心してね」

 

たんぽぽ 「それならよかった、 《ふぁふぁ》も《とらたん》も げんきなんだよね」

 

 

元気って聞いて、《たんぽぽ》は嬉しくなって駐車場を走り回った、って

 

 

だからね

ぼく、《ふぁふぁ》にもっと元気な感じで写真してもらいたい、、って思ったの

そしたら《たんぽぽ》はちゃんと安心するし、もっと、もっと喜ぶんでしょ

 

 

でも、ぼくが何言っても《ふぁふぁ》はかたくにゃで・・

ぼく、またいろいろ考えて、 「まじょにお鼻をふいてもらったらいいじゃん」 

って言ったけど、それは痛いから嫌なんだって

 

 

 

だからぼく、どうしようもなくて、お空にいる《インドラ》に相談したの

《ふぁふぁ》が病気のあげく、毛なしでここに来た時、いっしょけんめで看病したのは《インドラ》だから

《インドラ》の言うことなら聞くのかな、って ぼくは思いました

 

 

 

 

《インドラ》がやって来て《ふぁふぁ》言いました

 

 

インドラ 「《ふぁふぁ》、鼻炎だから写真が嫌なんだって?」

 

ふぁふぁ 「・・うん、 だって、ぼくの顔、汚いでしょ」

 

インドラ 「汚くないよ」

 

ふぁふぁ 「汚いよ・・ ぼく、ぶろぐで自分の写真見たことあるもん」 

 

インドラ 「だから 写真が嫌なの?」

 

ふぁふぁ 「汚かったもん」

 

インドラ 「じゃあ、きれいになったらいいの?」

 

ふぁふぁ 「・・うん」

 

インドラ 「きれいな顔を見た《たんぽぽ》は何ていうかなぁ」

 

ふぁふぁ 「・・」

 

インドラ 「これ、だあれ?、って言うんじゃない?」

 

ふぁふぁ 「え・・?」

 

インドラ 「だって、《ふぁふぁ》とお別れする時や、その前ずっとの間も、《たんぽぽ》の知ってる《ふぁふぁ》は鼻炎だったじゃない、それも今よりひどかったよ」

 

ふぁふぁ 「・・」

 

インドラ 「あの頃に比べたら、今の方がずっときれいだし、第一、自分のこと汚いなんて思うのは間違ってる」

 

ふぁふぁ 「間違ってる・・」

 

インドラ 「昔、《たんぽぽ》の目が真っ白になって、それでなんにも見えなくなったことあったよね」

 

ふぁふぁ 「・・うん、あの時《たんぽぽ》は目が見えなくて車にぶつかりながら歩いてた  それで魔女がひどく心配して毎日薬を飲ませたりして、長いことかかったけどやっと治ったんだ」

 

インドラ 「そんな真っ白な目になった《たんぽぽ》を見てて、《ふぁふぁ》は汚いとか、やだとか思った?」

 

ふぁふぁ 「そんなこと思わないよ!」

 

インドラ 「だったら《たんぽぽ》だって同じでしょ!  《ふぁふぁ》がどんなにぐちゃぐちゃだったって、《たんぽぽ》はずっと一緒にいたじゃない」

 

ふぁふぁ 「・・」

 

インドラ 「《たんぽぽ》が心配するのは《ふぁふぁ》の顔なんかじゃない、 《ふぁふぁ》のそんな態度なの! どんなに鼻びちゃでも、元気そうに明るくしてる《ふぁふぁ》の顔が《たんぽぽ》を安心させるんだよ」

 

ふぁふぁ 「・・」

 

インドラ 「あの優しい《たんぽぽ》がそんなこと思う、って考えるなんて、《たんぽぽ》に失礼でしょ」

 

ふぁふぁ 「・・」

 

インドラ 「本気で《たんぽぽ》に喜んで欲しいなら元気な顔を見せなきゃだめ!」

 

ふぁふぁ 「・・わかった」

 

インドラ 「ほんとうにわかった?」

 

ふぁふぁ 「わかった」

 

インドラ 「じゃあ、今夜《たんぽぽ》を喜ばせてあげられる?」

 

ふぁふぁ 「あげられる!」

 

インドラ 「魔女ーー!  写真の用意をお願いします!!」

 

 

 

 

それでまじょがカメラを持って来て写真をしました

 

ちゃんと話を聞いてなかったまじょはよけいなことをしました

 

 

 

 

魔女 「お鼻が写るのが嫌ならこうしてあげようか?」

 

ふぁふぁ 「わあ・・ これじゃ顔が半分なくなった! って《たんぽぽ》が驚いちゃうじゃない!」

 

魔女 「そうか・・」

 

ふぁふぁ 「ちゃんと顔全部して!」

 

魔女 「いいの?」

 

ふぁふぁ 「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

《ふぁふぁ》を写した写真を見せながら・魔女 「これでいいのね」

 

ふぁふぁ 「これでいい」

 

魔女 「良い顔じゃん! 夜まで待ちきれないから、今から見せに行こうかな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ふぁふぁ 「うん! 《たんぽぽ》に見せてきて!!」

 

 

 

 

 

 

それでまじょは朝早くに丘を越えて

《たんぽぽ》に《ふぁふぁ》の写真を見せに行きました

 

 

 

 

 

《たんぽぽ》、すっごく喜んだって!!

 

 

ほんとはね、やっぱり《たんぽぽ》、ちょっとだけ心配してたみたい

だってこの前の写真の《ふぁふぁ》はしょんぼり感まんさいだったからね

 

 

 

 

たんぽぽ 「わあ! おにいちゃん うんと ごきげんな かおしてる!」

 

 

 

 

 

この後、《たんぽぽ》は嬉しくなって駐車場を変足な感じで失踪してたって!

 

インドラ 「変則な感じで疾走したんじゃないの?」

 

 

 

ぼくも 《インドラ》みたくしぇっとくすればよかったんだな、って思いました

だけどぼくにはちゃんと思いつきませんでした

 

《インドラ》、ありがとうねー!