魔女 「《チャンドラ》、4才のお誕生日おめでとう!」
チャンドラ 「なら、またたびぬすんでいい?」
魔女 「・・なにも盗まなくったって ふつうにあげるわよ」
チャンドラ 「おたん生会するでしょ!」
魔女 「もちろんよ! ご馳走&マタタビパーティーだよ!」
チャンドラ 「わああ~~~い」
そんな感じで始まった今日
いまやそれどころじゃないのよ
給湯器が壊れたの~~~~ (ノ◇≦。)
リモコンの液晶に 『修理必要』 の文字が点灯してるじゃーーーん!!
冷たい水で食器洗いなんて全然平気だけど
魔女はバスタブに浸かれない
家族はシャワーが浴びられない
そこが心底辛いのよぉ
何で今?!
何で夏に壊れてくれないの?!
9にんの《まじょねこ軍団》、6にんの《かって一族》、それに30にん以上の《のらねこ軍団》を抱えて
彼らの食費、医療費、去勢・避妊治療費
そしてネパールでの援助活動費
魔女が自由に使えるお金なんてどこにもありゃしない、ってのに・・
痛い
痛い出費だわーーー
修理は無理だから買い替え、とか言われたらどうしよう・・
それを踏まえて、節約に努める決心をし
先ずは《ボンネット》と《凜》のモンプチドライから始めましょうか ← 大金が必要なワリにちっちぇ!
魔女 「《ボンネット》、今日からモンプチのカリカリはないから」
ボンネット 「え・・?」
魔女 「今日からモンプチやめたから」
ボンネット 「なんだって? 今更変えられないよ」
魔女 「変えて」
ボンネット 「冗談じゃない!」
ボンネット 「モンプチ以外絶対に食べないからな!」
凜 「え・・ 今 なんてった?」
魔女 「今日から違うご飯だから」
凜 「モンプチじゃないんですか!」
魔女 「モンプチじゃない」
凜 「そ、そんな・・」
魔女 「違うの食べて」
凜 「嫌です!」
魔女 「家計が大変なのよ」
凜 「かけー、って何ですか!」
魔女 「お湯をつくる機械が壊れちゃって、お風呂も入れないし、お金はかかるし・・」
凜 「《凜》はお風呂に入りませんからなおさなくて大丈夫です!」
魔女 「人間は入るのよ!」
凜 「入るとどうなるんですか! 入らないとどうなるんですか!
入らなきゃいいじゃないですか!」
魔女 「うるさい! それなら食べなくてよろしい!」
凜 (ほんとうにご飯くれなかった・・)
凜 (本気で怒ったぞ)
《凜》と《ボンネット》に朝食をあげないまま、魔女は仕事に出かけた
そうして帰宅すると・・
《凜》によって台所の引き出しが開けられ、中身が散乱
その上、みんなのカリカリの袋も破かれている
魔女おおいに怒る
逃げ回る凜
説教をしようと追いかけるまじょ
ふざけた感じで逃げ回る凜に苛々する魔女
それで余計調子に乗る《凜》
キッチンとリビングを仕切る布を潜って
再びキッチンからリビングに飛び出して来た《凜》
何を間違えたか
何がどうなったのか
そこにあった猫飲水用の洗面器の花柄方にもろ尻餅をついた
ばっちゃ~~~ん
猫が尻餅をつくって・・
洗面器から水が溢れ
もがきながらもそこから《凜》が飛び出した勢いで洗面器がひっくり返りそうになってさらに水が流れ出る
かくして床は水浸し
これは仕切りの布をどけて拭いた後だけど、水は猫布団をも濡らした
当事者の《凜》は、というと
下半身をどっぷりと濡らして、ケツから水を滴らせ
部屋を走り回る
そうして走り回る途中、カーペットで濡れたお尻を引きずって拭くという技まで繰り出し
これが濡れた尻を引きずって拭きまくった跡 この先も続いてる
もう・・ やんなっちゃう
で、《チャンドラ》のお誕生会なんだけど
昼間は忙しかったし、これから人間の食事の支度をして
その後のらちゃんご飯に出るから
帰ってきてからね
チャンドラ 「帰ってきてから・・」
魔女 「なるべく早く帰るから」
チャンドラ 「いちゅぐらい?」
魔女 「いつもよりちょっと早いくらい」 (23時くらいかな)
《チャンドラ》・・ どした?
チャンドラ
泣いてる・・