シャクラの物語 XI  ~ 出会いと別れ 1 ~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

まじょの家にはそれはたくさんの猫がおりましたが

シャクラは地上の様子をデーヴァローカから眺めて暮らしていたので、既に彼らのことを知っていました

 

よってインドラとなったシャクラがまじょの家で彼らに会った時も戸惑いはありませんでした

 

一方、初めてインドラに会ったまじょの家の猫たちもまた

インドラを不思議そうに眺めるものの、戸惑いを見せることはありませんでした

 

 

魔女の家の大きめの部屋にはたくさんの猫が暮らしておりました

 

その他に、部屋の外にもいつくかの猫たちが暮らしていました

この猫たちは警戒心が強く、孤独を好む者たちでした

彼らのそれぞれは、好みの場所で時を過ごし、眠るのです

 

彼らが集結する食事時

小さなインドラは部屋を出て食事をする彼らの間をよちよちと縫うようにして歩き回り

 

「ぼく いんどらです よろしく おねがいします」  

 

初対面の挨拶をしてまわりました

 

中には大きな猫もおりましたが

インドラは一向に気にしませんでした

 

警戒心の強い彼らもまた、そんなインドラを見ても、まったく驚くことはありませんでした

 

インドラはまじょにせがんで彼らと食事を共にすることが度々ありました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中でも特に臆警戒心の強い涼子と言う名の猫などは、インドラと食事をするのを楽しみにしたものです

 

 

 

 

 

 

 

 

インドラの無邪気が彼らの心を和らげるのでしょうか

 

 

 

そうした中に、どこからか流れ着いてやって来たかってという猫がおりました

 

かってはたいそう臆病で、まじょにも触らせません

他の猫は気が向くと猫同士一緒に過ごすこともありましたが

かってだけはいつもひとりでおりました

 

 

そんなかってが唯一心を許したのがインドラでした

 

かってはインドラが部屋から出てくるのを毎日楽しみに待ち

インドラに会うと駆け寄って喜びました

 

 

 

 

 

 

 

 

最初の頃はまだ小さなインドラと

かってはよく向かいの空き地で遊んだものです

 

 

インドラが成長すると、かっては常にインドラの後をついてまわるようになりました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かってにとって、インドラはたったひとりの友だちで

インドラに出会って以来、かっては実に幸せそうに暮らしておりました