《サンボ》とまじょの空  | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


みなさまにはたくさんのお言葉を掛けていただき

それは須らく無理な励ましのない、思いやり溢れた優しいお心


・・胸に沁みております




このところ毎日空をみて

何時間も空をみていて


それから、目を瞑って今の自分をみると

自身のことしか考えていない自分がみえた



《サンボ》がもうどこにもいない

触れることも出来ない


初めてサンボと出会った日のこと

それからのたくさんの思い出


悲しい


淋しい


自分の想いだけで心をいっぱいにして

今も生き続ける目の前の命たちをきちんと見てはいなかった


この25日間、魔女は我儘だった




 

                         公園組はそんな魔女を心配し





 

                          ただくっついてばかりいて元気を失くし




 

                       あれから誰も遊ばなくなってしまった





そして住宅部東の子たちも



 

                  とらたん 「まじょ どうしたの このごろ へんだよ・・」





 

                     たんぽぽ 「このごろ へんだよ・・」




                ぶす 「まじょが わらわないから ぼくも わらわない」






先週

公園の、いつも《サンボ》と過ごしたベンチに座って

おっきな声で 「さんぼーー!!」 って呼んで


しーんとした公園が悲しくて

また泣いた



その時、風に乗って《サンボ》の声が聞こえてきて



まじょ そら みて・・


それで私はベンチに寝転んで空を見上げた



                         まじょの わらった おくち~ 




それから 伸びをしたような《サンボ》が現れて


暫くすると消えた



                   そのままずっと空を見つめ続けていたら




また涙がこみあげてきた


涙は両方のこめかみを伝って木製のベンチを濡らした



すると

ベンチのそばで先ほどから魔女の様子を伺っていた《ちずのすけ》が飛び乗って来て



       私に寄り添った



この日は真夏のように暑く  
 
しかしそれよりも《ちずのすけ》の心の暖かさを体を感じて、さらに違う涙がこぼれた



       すると《ちずのすけ》はさらにまじょを包み込むようにして・・




  《ちずのすけ》・・ ありがとう




私は、のらねこ軍団だけではなく

まじょねこ軍団も不調にしてしまいました




昨年は


この公園で突然重態に陥った《くろまるこ》を夜間病院に運び、そこで死なせてしまい


そして一昨年に公園で大怪我をしていた《キリット君》を引き取り

治療を施して回復後、魔女家で軍団と仲良く暮らしていたが

昨年4月に彼はコロナウィルスを発症し、1ヵ月後に逝ってしまった


暮れには最長老の《ジンジン》を数ヶ月の闘病生活の末、癌で亡くした


私はその度に心が荒れて、みんなに迷惑を掛けた



みんなごめんなさい


みんなをこんな気持にさせて

元気を失くさせてすみません




今在る命を慈しむことに心を尽くさなければ

逝ったものたちが浮かばれないというのに


いったい私は何をしているんだ



《サンボ》は最後まで公園を守って


最期まで猫としてのプライドを貫いて


そうして今はこうしてまじょを励ましてくれているというのに



目を閉じ、長い時間風に身を曝して


逝ってしまったものを送る気持は

私たち人間の憐憫なる感情より、動物の潔さが正しいのだと悟る


人間が過ごす時よりも、遥かに速く時を刻む彼らの生き様を胸に置き

諸行無常を心に刻んで彼らと共に誠実な時を過ごすこと


それが私に出来る唯一