東日本題震災から5年が経ちました
あの時魔女は日本におらず
家族には非常に不安な思いをさせてしまいました
家族はそれぞれに大変な思いをしながらも魔女の帰国を待っていてくれました
あの日
私は郊外にあるネパールのママの姉の家に招待され、豪華な昼食をいただいていました
そこにデイブからの知らせを受け、取り急ぎ彼らのレストランである『ギリンチェ』に戻ったのです
そこでCNNのテレビに繰り返し映し出されていたのは
崩れる土砂に飲み込まれる飛行場?と、津波にさらわれる民家や人々でした
俄にはそれが現実と信じられず、私は画面に釘付けになってました
映し出されている場所については説明がなく、テロップもなく
そこが日本のどこであるかわからず、混乱しました
ギリンチェで食事を取っていた外国人たちも画面に釘付けとなり
それから気を使うような顔つきでそっと私を見やりました
すぐさま日本の家族①に電話を掛けると、「もしもし」 の声の後、電話は切れてしまい、その後は家族たちに連絡を取ることは出来なくなりました
後に被災地を知り、数日後にやっと家族と連絡が取れ
私は現地の友人たちから持たされた山ほどの食料を抱えて帰国しました
被災地の方々のいまだの苦労やご心痛を思うと、いたたまれません
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免疫不全の《ライガー君》
一昨日の夜から昨日にかけて、口から大量出血をしてしまいました
そんなきつい時でもみんなに気を使ってコタツから這い出てきて
ひとり、《ふぁふぁ》のゲージに被せてあるビニールのシートに乗ります
《ライガー》はみんなのコタツや、部屋の殆どを占めるカーペットを汚すのを避けているのです
それは、《ライガー》が寝てる間にカーペットにつけてしまった多量のよだれを、魔女が拭いているのをすまなそうに見ているから
この時は大量に出血している自覚があったので、自らシートの上に移動しました
《ライガー》は口の中が痛くてたまらないので、絶対に口周りを触らせません
だからどこからどのように出血しているのかわからない
口内炎が悪化したのか、歯からの出血なのか・・
《ライガー》の顔半分から顎かけて血だらけになっているのに拭いてやることも出来ないのです
血は胸や手足をも汚してゆきます
それを拭こうとしても異常に嫌がります
病院・・ 病院・・ とうろたえる魔女に
《ライガー》が血の泡を吹きながら言うのです
「大丈夫だから! 僕は大丈夫だから!!」
何度もそう言うのでそっとしておくことにしました
今朝
出血は止まって、顔がきれいになっていました
きれいと言っても、出血が止まり、その汚れが薄くなっていたということで、いつものよだれによる黒ずみはそのままですが・・
《ライガー》が 「魔女、ご飯!」 と言います
出血したばかりなので、口の中を再び傷つけることを恐れ、カリカリをやめて柔らかなウェットをあげました
《ライガー》はそれを一生懸命に食べます
もがきながらも一生懸命に食べます
一日の生活の中で、《ライガー》にとっては食べることが最も辛い行為なのです
それでも《ライガー》は食べる
何も食べなかった(食べられなかった)、一年前が嘘のよう
あの時より更に辛いはずなのに
きっとそれは《風太》と約束したから
発症した時以来、これも運命と諦めかけたことが何度もあったけれど
《ライガー》の、どろどろの姿でも懸命に生きようとする意思を
ひたすら食べるという形の中に見る時
私は勇気が湧く
これからも一緒に頑張ろうね
まじょねこ軍団もみんな応援してるから!
今日の《ライガー君》の写真はありません
体調が良くて、ちょっとでも顔や体がきれいな時にまたね