煩悩女が愚痴を言う | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください




                数日前の昼間に月が見えていた頃




魔女の大好きな場所

訪れる人もまばらな『のらねこ公園』では




                 河津桜が美しく咲き始め










魔女は公園組のみんなと公園と果樹園周辺を散策する


今は紅、白梅に河津桜、そして椿の時期だ

花と緑の中を公園組の7にゃんずと一緒に歩き回る

これが魔女にとって至福の時




             見上げた桜をカメラに収めようとしていたら・・ 


             サンボ 「わたしも いっしょに とって!」  





           河津桜はまるで香水のような美しい香りがします




そして



               月と星が夜空で仲良くする頃





                    桜は満開を向かえ







              数日前まで蕾が多かった白梅も




                      開花し始めて




                    大変見事です




                   紅梅もまた色鮮やかで




殆ど人がいないので、公園組と魔女はいつもここの風景を8にん占め (公園組7+魔女) 




ここは訪れる人も少ない魔女の大好きな場所




そんな場所で


散歩を終えてベンチで公園組とまったりしていた

魔女の膝の上には《ちずのすけ》が乗っており・・







そこにモコモコの服を着せられたマルチーズを連れた若奥様風の女性が通り掛った


彼女は通り掛りざまに、私たちの方を見て

まるで舌打ちをするかのような言い方で顔をしかめ

公園組に向かって 「汚い」 と言った


思わず立ち上がり掛ける私の膝に

《ちずのすけ》が爪を立てた

そうして魔女を見上げ

「ほっとけ・・」 という顔をした


その数日前にも

魔女が公園組に送られて帰路に着く時

向うから孫を連れたばあさんがやって来て

魔女の後ろをついて来る猫さんたちを見るなり

「わ! 気持悪い! 猫があんなに歩いて来る 気持悪い! 気持悪い!!」 

と言って孫を急かして来た道を戻って行った


後ろから蹴っ飛ばしてやろうと思ったら、《サンボ》が足にまとわりついた



公園の植え込みの草の奥に、見知らぬ花が一輪咲いていた

それはひっそりと咲いていた


私は毎日手前の草をかき分けてそれを眺めた

美しい花で、誰にも気づかれないところにそっと咲いているのがとても愛おしかった

話しかけたりもしていた


そのうち花は枯れ始め

何日かすると萎れてしまった


それでも私は草をかき分け、萎れた花に向かって 「来年も咲いてくださいね、楽しみにしてますから」

なんて話しかけたいた


その時、後ろに気配を感じた

そこには覗き込む人があって

その人は 「なんだ、萎れてるじゃないか 花も萎れりゃ惨めなもんだ」 と言った


振り向きざまにぶっ飛ばしてやろうと思った



しかし・・

魔女は思い出していた


子供の頃、ちゃんと理由があって相手を殴ったのに

殴ったことだけが問題視され

学校や親以外の大人たちにただ凶暴なだけ子供と認識されていたことを


そしてそれは私を色々な意味で生き難くした


昔、『魔女の子供時代』 として自分の幼い頃の生活をこのブログで書いたことがある


私は幼少時代を大自然の中で多くの動物と共に暮らし

そこで純粋に動物としての生き方を彼らから学んだ

それは厳しい自然の中で生きるための知恵に溢れたものだった


そして幼心に

強いのもはそれと同等の優しさを持たなければならないと悟った


動物や植物は私の家族のようなものだ

そんな私の家族を侮辱された時、私の腹立しさは際立つものがあり



でも・・

先ほどの心無い人間たちの言葉を耳にして

私はその後、どうしてか悲しくなっちゃったんだ


この世に傲慢なヤツらが存在するということが悲しいのか

ものを言わない相手だからと、失礼な言葉を平気で投げつける人間の卑怯さが悲しいのか

それとも、いかなる理由があろうと手を出した方が悪いとされる世の中の決まりごとが悲しいのか

だからぶっ飛ばさないでいた、さらに卑怯な自分が悲しいのか


たぶん・・

最後の理由なんだろうな



それの他にもいろんなことが重なって

珍しく憂鬱になっちゃって


森羅万象、生きとし生けるものはみな平等、と唱える仏様に

無性に会いたくなってしまったのですよ


いつもは五円のお賽銭に、昨日は五百円を足して (セコイ・・)

仏に向かい、お坊様方の長い読経に浸り、打ち鳴らされる太鼓にしこたま叱れてきました


要するに魔女は人間が出来てないって事です (人間じゃなく、魔女だけど・・)


そうして昨夜はたっぷりと寝ましたとさ (単純ばか・・)