ふぁふぁとまじょ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


昨日の記事は今週の火曜日の出来事だった


あれから《ふぁふぁ》は魔女の顔を見ると

悪魔でも見たかのような目をして、ベッドの奥にぎゅっと身を寄せ、顔を背ける



その後、事情があって《ふぁふぁ》をアトリエに戻した

その事情については後日改めて書くとして


そんな風だから、魔女は《ふぁふぁ》をそっとしておくことにした

けど、終日ひとりぼっちでアトリエで暮らすのは淋しいだろうな、と思い


一日に何回かはそっとアトリエに行って

ベッドの入り口をブランケットで覆い、そこから手だけを中に入れて《ふぁふぁ》を撫でた

すると顔が見えないせいで、《ふぁふぁ》はごろごろと喉を鳴らして頬をくっつけてくるのだ


《ふぁふぁ》の尻尾を掴んで痛い思いをさせた魔女にはそれしかしてあげられなかった



そうして今朝のこと


アトリエのドアを開けると

《ふぁふぁ》はベッドから出て既に陽が射し込んできたアトリエの窓辺にいてこちらを振り返った


ヤバイ

怖がらせちゃう


魔女は室内に入ったものの、《ふぁふぁ》の側にも近寄れずその場に突っ立っていた


《ふぁふぁ》 驚いてベッドに逃げ込むな・・ って思いながら


すると

《ふぁふぁ》が・・


とたとたと駆けるようにしてこちらに向かってきて

魔女の足元で顔を見上げた


私は恐る恐るの感じで教室の机を大回りして窓際にまわった

《ふぁふぁ》はとたとたとついて来る


そうして私が窓際の床に座ると



                  ふぁふぁ 「まじょお~」


                  魔女 (え・・)


                  ふぁふぁ 「なでてー!」



                   魔女 「は、はい」




        

                 ふぁふぁ 「もっとぉ~!」


                 魔女 「はい、はい」




                ふぁふぁ 「おなかもー!」




                      魔女 「はい」



魔女 「あの・・」


ふぁふぁ 「なあに?」


魔女 「《ふぁふぁ》、魔女のこと怒ってないの?」


ふぁふぁ 「どして?」


魔女 「だって・・ シッポ・・」


ふぁふぁ 「あれ、なにがあったか わかんない・・」


魔女 「あれは・・」


ふぁふぁ 「しっぽ どっかに はさまった?」


魔女 「いや・・」


ふぁふぁ 「まじょ たすけたでしょ」


魔女 「はい?」


ふぁふぁ 「ぼくのこと」


魔女 「・・」


ふぁふぁ 「たすけたのに ぼく こーふんして まじょ かみつこうとして ごめんなさい」


魔女 「いや・・ 《ふぁふぁ》は魔女が痛いことしたって怒ってるんでしょ」


ふぁふぁ 「こわかったし、いたかったから あのとき ぼく おびえちゃって・・」


魔女 「あれはね じつは・・」


ふぁふぁ 「まじょが ぼくに いたいことするわけないのにね」


魔女 「いや・・」


ふぁふぁ 「きょうは あったかだね~!」


魔女 「そうだね・・ なんか ごめんね、《ふぁふぁ》」


ふぁふぁ 「なでて! なでて!!」


魔女 「はい」



本当のこと、言えなかった


それでいいのかな

いけないよね・・




            ふぁふぁ 「《いんどら》、まだかな・・」



絶対に嫌いになられた、と思っていたのに・・



今日は《ふぁふぁ》が 「行かないで!」 って

魔女に初めての我儘を言った日