昨夕の月
昨夜の月
そんな月の輝く夜
魔女家のリビングでは
バニャ２号 「私、エルモちゃんだぁ～い好き」
バニャ２号 「エルモちゃんもギズモちゃんもふたり共だあ～い好き～」
しかしどんなに頑張っても
悲しいかな、娘（《ひな》）ほど可愛くない
・・ずっとやってなさい
それにしても
どうしてこのお気に入りの場所に《ひな》がいないのかしら
あら、こんなところで眠ってますが
魔女 「《ひな》、どうしてそこで寝てるの？」
ひな 「・・」
魔女 「ねえ、どうして・・」
ひな 「爪が刺さって動けなくなっちゃったのっ！」
魔女 「あ・・」
そんな魔女家の廊下では
手前、《涼子ちゃん》がお食事中
そしてその背後に忍び寄るのは・・
《涼子》のご飯を横取りしようと狙う《たぬきち》
この《たぬきち》、部屋から出てきた《インドラ》によって直ちに排除されました
そんなこんなで夜も更けて
深夜まで遊びに興じていてテラスに取り残された《凜》と《チャンドラ》
おろおろしております
チャンドラ ・・ ・・
顔で訴えても何かしらアピらなきゃ気づかないわよ
そこで《インドラ》に極意を伝授してもらうべく、彼をテラスに出してみる
チャンドラ 「《インドラにいたん》、《ちゃん》はもうお部屋に入りたい」
インドラ 「そういう時はね」
インドラ 「ほら、こうやって窓を軽くノックをするんだ」
後ろの《凜》 「ノックですか！」
インドラ 「それでもダメならこうやってドアをバンバンたたく！」
ふたりともわかったかな？
ノックが得意な《インドラ》は
おもちゃ入れの中からこうして自分のお気に入りのおもちゃだけを選び出す