月の夜から陽が昇る朝へ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


のらねこ軍団のところに行く途中には《みこちゃん》が待っていて

大抵、呼び止められ、行く手を阻まれる


    ※ 《みこちゃん》はご近所に住む生徒の家の猫で、《凜》のお友だち



《みこちゃん》は、わざと目の前でごろんごろんし、女子なのに後ろ足をおっぴろげ

好きに触っていいにゃお~ん、 と猫独特の可愛らしさをアピるのだ


そうして散々魔女に自分を撫でさせて

「もう十分でしょ、まじょ 行くからね」 と言って私が触っていた手を引こうとすると


ぐあっしっ!! と2本の前足でもってまじょの手を掴み

そこに多少の爪を立てて振り払らわれないようにし

私の手を くっと自分の頬にもっていって スリスリ・・

という技をもっており


でもこの技、のらねこ軍団のみんなもよくやるんだよね



それで20分もそこで遊ばされ

さすがに「もう行くよ」と立ち上がると

「わたしも いく!」 と言い出す


その言葉に嘘はなく

実際どこまでもついて来る


帰る気などまったくなく、私の足元をじゃれながら、 「たのしいね音譜」 とか言いながら、一緒に丘ひとつ超えてもまだついて来る


だからまた来た道を戻って夜分に恐縮しながら《みこちゃん》ちのピンポンを押し、家の人におうちに入れてもらう


他にも公園に向かう途中ではいろんな猫に声を掛けられるので、お相手が大変だ



そうして到着する公園部

あれから、流れ者かもしれないマメ柴の幼児も、タヌキも、《こだくさん》のお子さまも見かけない

すこぶる残念だ



昨夜もまた、公園部でのら猫軍団と猫踊りに興じていたらすっかり午前様


この後《ふぁふぁ》や《たんぽぽ》の縄張りに向かうのだけど

この時間なら安心してご飯があげられる



昨夜、《たんぽぽ》たちに車の陰でご飯をあげ、彼らをお腹いっぱいにしたところで、《ふぁふぁ》に聞いた



魔女 「《ふぁふぁ》、ブラッシングさせて」


ふぁふぁ 「ぶらしぐ・・ ってなあに?」


魔女 「《ふぁふぁ》はさぁ、毛が長いじゃない、それで体中が毛玉だらけでしょ」


ふぁふぁ 「ぼく けだまだらけだよ」


魔女 「その毛玉の中にはひっつき虫や枯れ枝や葉っぱも入ってるでしょう」


ふぁふぁ 「いろんなもの はいってるよ」


魔女 「それにさ、《ふぁふぁ》が毛づくろいすると口の周りが毛だらけになるでしょ」


ふぁふぁ 「うん ぼく ぺっぺする」


魔女 「そういうの、全部取りたい」


ふぁふぁ 「いーよ!」



それで用意して来たブラシを取り出し、《ふぁふぁ》の毛を梳き始めた


しかし、毛玉がひどくてただ引っ掛かるばかり


まじょは《ふぁふぁ》の顔色を見ながら無理やり毛を梳いた

体は夏毛で少なくなっていたからまだしも

毛玉は特に尻尾部分にひどく


それでも無理矢理梳いた


痛いだろうに・・


でも《ふぁふぁ》は平気そうにした


《ふぁふぁ》は大きな目でじっとこちらを見ていていた

その顔つきは気持ち良さそうで、また、嬉しそうにも見えた


痛いに決まっているだろうが

《ふぁふぁ》にとっては、撫でてもらえる、何度も何度も撫でてもらえる

そのことが痛みも消すほどに嬉しいようすだ


痩せて毛も少なくなった《ふぁふぁ》の毛隙はとっくに終わっていたが

私は長い時間ブラッシングを続けた


傍には《たんぽぽ》が寝そべっていて

少しだけそよいだ夜風が、毛玉が取れてさらさらになった《ふぁふぁ》の毛をそっと靡かせた



《ふぁふぁ》の毛はブラシに付けたまま持ち帰った





すると・・



           バニャ1号 「なに これ・・ だれ これ!!」


           チャンドラ 「にゃに しょれ・・ だれ しょれ!!」





            軍団 「フガフガフガフガ!!!」    


              《ふぁふぁ君》、すんげえ人気だな・・





4月から猫たちことで良くないことばかりが続き

まじょ ちょっと疲れてます



だから今朝

海に行きました



             夜明け前の茅ヶ崎  向うは烏帽子岩




       

               奥に霞んで見えるのは江ノ島




今朝はちょっと霞んでいて、後方の富士は周囲の風景と溶け合うようなシルエットだった




      この写真では太陽が黄色く写っているが、実際は真っ赤だった




              とにかく出始めは真っ赤だったの  こんな → ● 





       

        勿論、波に映った太陽もこんなじゃなく、真っ赤だったんだもん 




       







       




       



                    空を仰げば天上に月


                    目を落とせば夜明け


                 

                    心新たに また頑張ろう

 

                    必死に生きる猫たちのために