面倒臭いヤツら | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


今日は些か涼しくて、過ごしやすいこちら地方です  ← どちら地方だよ!



さて、2階のリビングで暮らすまじょと軍団

暑いんだ・・ これが

天窓からは燦々と日が射すし


それで窓という窓全部と天窓も開け

さらに《もっくん》に出てこないように声を掛けて仏間の戸も少し開けて風が通し

リビングのドアも開けて軍団が1階に行けるようにした


軍団の殆どは大喜びで1階に降りて行った


しかし・・

ここに面倒な猫がおった


「うわあーー! あしょこから悪者が入って来るんだー! おしょって来る! みんなを おしょいに来るーー!!」



大声で喚き散らすその猫は

《チャンドラ》だ・・


魔女 「誰も来ないよ、玄関も、猫用出入り口もみんな閉めてあるから大丈夫よ」


チャンドラ 「うしょだ!」


魔女 「じゃあ一緒に確かめに行こう、抱っこしてあげるから」


チャンドラ 「・・」


魔女 「ほら、どこも閉まってて、知らない猫は入ってこられないようになってるでしょ」


チャンドラ 「・・ ・・ こわあーーーーい!!」



《チャンドラ》、まったく聞く耳を持たなかった


ひたすら 「こわい! こわい!!」 と喚き、外に逃げようとしたり、隠れるところを探しまわる




       

  チャンドラ (悪者が来るから逃げなきゃ!)  わおわおわお~~ん!!




       

           チャンドラ 「逃げ出せないなら かくれなきゃ!」   


                      ※ 置いてあった家具移動用のマットに潜り込む





 魔女 「《チャンドラ》、いつまでもそんなところにいたら熱中症になるよ、出て来なさい」


     チャンドラ 「やだ! こわい! こわいもん!!」





              魔女 「いいかげんにしなさい!」


              チャンドラ 「めくらないでっ!」




だって暑いだろうよっ!!




この騒ぎを聞きつけた《インドラ》が1階から戻って来て




        マットの中から《チャンドラ》を引きずり出してくれた




   すると今度は床に倒れこむ《チャンドラ》   なんか、目がイッちゃってる感じ・・



この時点で呼吸は1秒間に3呼吸にも達しており


もう・・ 仕方がないから閉めましたよ  リビングのドア


せっかく涼しい1階で涼んでいたのにリビングに戻された軍団からはブーイングの嵐


何で魔女が責められる・・



その後、部屋が暑いからと、《インドラ》は外に出て行ってしまった


すると、ようやく落ち着いたかに見えた《チャンドラ》の呼吸がまた荒くなった

《インドラ》がいないという不安からだ


仕方がないから外で涼んでいた《インドラ》を呼び戻した




    チャンドラ 「《インドラにいたん》、いつもいっしょにいなきゃやだからね~」


    インドラ 「しょうがないなぁ・・」




       チャンドラ 「《インドラにいたん》といっしょだと安心しゅる~」


       インドラ 「いいから寝ちゃいな」





さて、この翌日は

5人ほどの業者さんが屋根に登って作業をしていた


知らない人間が屋根の上を歩き回る足音も

天窓から見える姿も

テラスから屋根の上の職人さんたちを見ても

リビングのドアさえ開いてさえいなきゃ余裕でガン寝る《チャンドラ》






《ユリぼうず》と《インドラ》は 「工事の様子を見てくる」 と言って外に出て行った


それで、駐車場に止まっていて後部扉が開いている工事車輌に乗り込んで内部の検査をしたり

外に置いてある工事道具をしきりに点検したりして職人さんたちの仕事の邪魔をしていた



一方


屋根に知らない人間がいる!


上から足音や話し声がする


家がちょっと揺れた気がする


と、恐怖のあまり食品棚の扉をこじ開けてその一番奥に潜り込み

ひたすら震え続ける《ボンネット》


扉から中を覗くと


「閉めてくれ!」 と言う



暑いだろう!!



《ボンネット》は朝9時から夕方7時くらいまでの10時間を狭い棚の中に立てこもり


屋根の上が静かになったのを見計らってやっと出てきた

おろおろと腰を落としてね


そんな姿のまま部屋とテラスをこそこそと見てまわり

もう知らない人間はいないと確信するや・・



       
            ボンネット 「いやぁ、今日は参ったぜ!」





                      いやはや


                  いろんな猫がいるもんで


                    魔女は大変です