ネパール最大の祭りと言えばダサイン
ダサイン初日は祈りの部屋で鉢に大麦の種を植えるガタスタバナ(鉢納め)の儀式から始まり
8日目のアスタミではドゥルガ神に生贄としての動物の血を捧げる日
ダサインは家族、親族などの絆を深める祭りであり
この時期には地方から出てきた人々がカトマンズから消える
近年カトマンズでは、血を捧げることを慣わしとするダサインより
街を飾る色とりどりの光りと、花や色粉や様々な種から作られる素敵なパターンが各家の前に火を灯す美しいティハールという祭りの方が人気になっている
かく言う私も秋はダサインの時期を外し、ティハールを目指してネパールを訪れる
ティハールは美しく、楽しい祭り
一日目・カーク ティハール カラスにプジャする日
※ カラスは閻魔大王の使者とされています
人々は自分のやった悪いことをカラスが閻魔大王に告げ口をしないよう
自宅の屋根にやって来るカラスにプジャをし、美味しい食べ物をあげます
魔女 「おいしい食べ物をあげるから閻魔様に私のやった悪事を告げ口しないでね」
カラスさん 「しょーがねーなあー!」
二日目・ククル ティハール 犬にブジャする日
※ 犬も閻魔大王の使者とされています
この日はおでこにティカを付けてもらい、マリーゴールドの花の首飾りを掛けた犬が
街を駆け回っていますよ、
どんな犬も(野良ちゃんたちが殆どなんだけど)近隣の人々がこうして祝ってくれます
この日は犬を人として扱い、彼らが悪戯をしても人々は怒りません
昨年のククルプジャのとき
三日目・ラクシュミ プジャ ラクシュミ(吉祥天女)をブジャする日
※ ラクシュミは豊穣と富の神様です
人々はその富にあやかろうと、ラクシュミ神を自宅に招きます
朝から家を掃除し、その後はマリーゴールドの花で家の玄関や窓を飾ります
そうして夜になるとラクシュミ神を招き入れるため、自宅や店の前の道にきれいなパターンを描き、そこに火を灯します
道しるべとして、そこから家の中まで帯線を引きます
道から玄関まで距離がある場合は玄関に向かって並べられた蝋燭が神様を案内します
居並ぶ各家が様々なパターンを自宅前に施し、小さな素焼きに油を差し、そこに紐を垂らして火を灯す、その炎が街中に溢れ、実に美しい光景となります
魔女もベランダにマチンドラの友人達から貰ったマリーゴールドを飾ったよ
陽が沈むと、ママの店の前でラーズと一緒にラクシュミ神を迎える準備を始める
何とかできました
パターンはこんな感じ
ゲストハウスの前の道から家の中まで、こうして道しるべの火が灯されます
四日目へと続く