のらねこ軍団 ~新しいお友だち~ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


徒歩でのらねこ軍団の所に行く時にいつも通る道


そこは人ひとりがやっと歩けるくらいの、ほとんど誰も通らない細い道

そうして丘を超えて行くんだけど


その丘のてっぺんから少しだけ下ったところに

人が住んでいるのかどうだかわからない古い家があって

魔女がそこを通る時、やたら視線を感じていた


それはずっと以前からであり


見られてる・・

確かに誰かに見られてる・・

常にそう感じていた


その日も同様で

私はついに立ち止まり、辺りを見渡しながら声を掛けてみた



「にゃんにゃん にゃにゃにゃにゃん」


「にゃんにゃんにゃん にゃにゃにゃん」



すると・・



                           ・・・


               もうちょっと顔を見せてほしいな




                    こ、このくらい?




                  だれでちゅか?


                  魔女でちゅ  こんにちは




        わたし しってる いつも ここを とおる ひとでしょ


        はいそうです  よろしくね
 

        わたしが あっちのいえで(アパート) ごみ あさってても おこらないなら 

        よろしくする


        怒りません


 

        

                      ・・ 《かって》?




       

                    ちがいます・・


                失礼しました

                そっくりな子がうちにいるから


                あ、あれ たぶん ぼくの きょうだい  

                おいだしといた


                追い出さないで欲しかった・・




          あんた、よく このみち とおってるよねぇ


          うん


          おれ ここらの ぼすだから


          多分あなたの前のボス、うちにいた


          え・・?


          うちでは《パパ・ジョン ブリアン》って呼んでた


          ぼす・・ げんきですか?


          この前お空に行ってしまった・・


          ・・・ 




                なかよく しましょうか・・


                  そうしましょう




前にここを知らない女の子が通ったでしょう


あぁ・・ とおったな


よく虐めないで通してくれたわね


あのこは めざしてた


この先をね


おれが どこから きた! といったら

ちょっと びくつきながらも


「あたちは おとうさんの ところに かえるのっ!」 

って しっかりしためで おれにむかって いったんだ


それで?


おれは それは どこなんだ、 ってきいた


そうしたら 「きっと あっち  まっしゅぐ!」 っていった


だから おれは ここをいくと おおきな みちがあるから きをつけて わたれよ、っていった


どうも ありがとう


あのこは おとうさんに あえたのか?


・・あの子が会いたいお父さんはもういないんだ

だけどあの子、《くろまるこ》っていうんだけどね、ちゃんとお父さんと暮らした場所に帰ったよ


そうか・・ ちゃんとかえったんだ


《くろまるこ》、偉かった


えらかったな・・ あの子は しっかりした めをしてた


今でもそこでお父さんが帰ると信じて待ってる


そうか・・  がんばって いきろと つたえてくれないか


伝えるね