カトマンズ ~リバーサイドロッジからの帰路と結界の中のデイブ~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


もうね

どこまで書いたやら忘れてしまいました


ちょっと過去記事、見てみますね


あぁ、リバーサイドロッジを後にしたところまででした



ラムと、残ってラムの仕事を手伝って買えると、というプレムと

愛しのマンゴーツリーに別れを告げ、エッチラ、オッチラとバス道路まで歩く




ロッジ内のテラスを覆ったマンゴーツリー   熟して落ちるこの実の旨さが忘れられない




細い道を歩き、川沿いに出て、暫く歩き・・



暑いわ!!  


なに? この暑さ!!  ← 当たり前だろう、そういう時期なんだから



涼しいカトマンズがこれほど恋しいと思ったことはいまだかつてないわあせる



で、長い吊り橋を渡り


そこで向かい側からやって来た子供たちをからかい   ・・まだ余力あるな



       

               わ~い、わ~い、おまえたちぃ♪



橋を渡り終えて、広めの道路に出る


道路脇にぶっ座ってバスを待つ


マイクロバンが次々とやって来るも・・ ラクちゃん無視



魔女 「バスのお兄ちゃんがカトマンズ行くって言ってるぞ」


ラクちゃん  シカト・・


魔女 「ラクスマン、また次のマイクロの運ちゃんが呼んでるよ!」


ラクちゃん  シカト・・



結局アレだ・・  コヤツは大型バスに乗りたいわけだ


どこまでも我儘な野郎だぜ



大型バスがやって来た


ラクちゃん、それまでと違って道に進み出る



ラクちゃん 「乗ります! 乗ります!!」



どこまでも ゲンキンな野郎だぜ



大型バスに乗り込んだラクちゃん

超ご機嫌ではしゃぐ


なんともわかりやすいヤツだし・・



バスは途中、ご飯休憩でドライブインという名目の小さな村落で停車


ラクちゃんお勧めの昼食を断って

魔女はここでポテチ食べた・・




          このレストランで最も気に入ったのがこの親子


  レストラン内なんだけど、鶏も犬も自由にうろついているのがなんとも素敵



話はズレるが


この国の色彩が好き

その派手が良い





      ドゥムレで見かけたバス    車体だけじゃなく、ホイルも派手ね





            どれも結構派手なペイントが楽しい



 

ラクちゃんが大型バスなんて選ぶものだから

バスはスワヤンブで終点だとか


ホテルまでかなり遠いじゃないか・・

これもヤツのせいだし


バスを下車し、

翌日デイブを訊ねることを決め、ここでラクちゃんと別れる



ホテルに戻ると、部屋のベランダには毎日一緒だった友だちが淋しげ気に待っていた



       
                  どこ行ってたんだよ・・





翌日

ギリンチェでのラクちゃんと待ち合わせし、バイクでデイブのいるパシュパティに向かう


気が重いこと甚だしい


私は彼の悲しい生い立ちを知ってる

彼の母親への並々ならぬ想いも知っている


重態の母親の件では意見を異にはしたが

今はもう・・ そうやって案ずる母親はいない


全ては終わったのだ



パシュパティナートに近いその白い建物の中の

結界を張られた部屋にデイブは2人の弟たちといた


剃髪をし、体に白い布を纏った彼がいた



親を亡くした時、男性はすぐさまこうして結界の中に入る


それ以降、亡骸と会うことはできない

パシュパティナートでの火葬にも不在となる



私たちは彼の親族にお供えものの果物を渡し

結界の外に座る



デイブが優しい声で言うんだ


魔女、旅行は楽しめた?


楽しかった・・ なんて言える訳ないじゃん


何か言おうとしてもひたすら顔が歪むだけで

長きに渡って付き合ってきたこの親友に手向ける言葉なんて何ひとつも見つからない


それでシュンとした魔女にデイブも黙るし


そこで慌てたようにきゃぴきゃぴするラクちゃん  


その気の使い方、うるさい!!  



結局ろくに話しもしないまま・・

暫くそこにいてお暇をした


部屋の外に置かれた彼の母親の写真は・・ 優しく微笑んでいた



この時、デイブにとって

それまでの人生の半分が終わってしまった


彼は高額な母親の治療費を支払うために

自宅を売りに出していたのだ



出発前の空港

結界の中で喪に服する身でありながら

深い悲しみの中でも私の帰国の日と時間を忘れないでくれて


「魔女、色々ありがとうね、 無事に日本に帰ってください」 と電話をくれた


デイブというのはそんな人だ