4月5日(土)
今日も今日とて魔女家を覗く猫
そんな魔女家の室内では・・
同日夕方 《ちゃんどら》
《いんどらにいたん》が 《ちゃん》の めんどう してくれるから たのしいです
だけど 《ちゃん》は まじょのこと ちょっと うらんでます ← また恨んでるのかぃ!Σ(・ω・ノ)ノ!
ばにゃたちが こんなふうに いっちょにいても もう うらまやちくないもん
《ちゃん》には やさしい おにいたんが いる
まじょの おひざの うえも いっしょ ・・まじょのことは うらんでるけどね
《いんどらにいたん》が おそとのときは いちゅも 《りんたん》が いっしょです
そういう寝方はやめなさい!!!
急病患者に愛の手を
同日夜 《魔女》
この日は土曜日
魔女は朝から6時半位までアトリエで
その後40分がかりで軍団に夕食を与え(歯のない子、免疫不全の子、怪我だらけの子は付きっ切りで食べさせなければならないので時間が掛かる)
そして再び仕事に出かける
夜10時頃、仕事を終えて帰ってみると
シンとした部屋にエビのように丸まって呻く家族②の姿が・・
・・どうした?
家族② 「お腹が痛い・・ ううう!」
魔女 「いっぱい痛い?」
家族② 「し、死ぬほど・・」
魔女 「いつから痛い?」
家族② 「魔女が仕事に行く前から」
魔女 「ふ~ん・・ 病院行く?」
家族② 「うん・・」
魔女 「私、夕食まだだからさ、ちょっと待ってて、仕事先でメチャクチャ美味しい餃子を貰ってきたからそれ食べちゃうね」
家族② 「・・」
魔女が餃子を食べている間に、家族②は這うようにして部屋を出て行った
どうやら寝室に行ってしまったようだ
満腹になった魔女は、そのままリビングで眠ってしまった
軍団に起こされた
魔女を起こした後、軍団はドアの前に集結した
時計を見ると深夜1時半
ドアの向こうからは、唸る声と階段を這い上がる異常な音が不規則に聞こえている
ドアを開けて覗いてみると、家族②が巨大な芋虫みたいになってのた打ち回っていた
声を掛けると
家族②は荒い息の合間から救急車を呼んでくれという
それもいいけど、他に急患があると迷惑だから・・ ← 立派な急患だろう!!
夜間救急病院紹介に電話し、受け入れてくれる病院を教えてもらった
一箇所はこの町ので、もう一箇所は隣町だった
先ず、わが町の病院に電話をしたら・・ やる気のない返事が帰って来た
隣町の病院に電話したら、やる気のある返事が返ってきた
やる気のある病院に行くぞ!
家族② 「ど、どの車で行くの?」
魔女 「私の車に決まってんじゃん」
家族② 「い、いやだ!!」
魔女 「何言ってんの! 私の車の方が断然速いでしょうが」
家族② 「いやだ・・ 恐い、恐いもん ううう~~~!!」
魔女 「恐い?」
家族② 「こ、恐いから魔女の車には絶対に乗らない くくう~~~!! こんなに痛いのに、さらに恐い思いするのはイヤだあ~~!!」
魔女 「じゃあ どうするの!!」
家族② 「カエルの車を自分で運転するぅぅぅぅぅ~~~!!」
魔女 「はい?」
家族②は相当な前屈姿勢のまま、カエルの車のキーを握り締めた
その姿は情けない格好ではあったが、苦しみの中に確固たる決意がうかがえた
マジでか・・
病院向かう道すがらは凄かった
家族②は苦しみで体をよじらせ、唸り続けながらも必死に運転をしている
ちょっと恐いな・・
こんな運転手の姿を 昼間、人が見たらどう思うんだろうな
病院に着いた
診察の結果、やはり結石
診察が終わって薬を貰う頃には、その傷みは極まっていて ← まだ余力があったんだ!
さすがに自力での運転は見合わせていただきたいな
ってことで、帰りは魔女が運転したが
痛みと恐怖の苦しみで、どうやら生きた心地がしなかったみたい
スポーツカーで運転しようが、ファミリーカーで運転しようが、魔女の運転は変わりないのよ
2日後の月曜に外来で詳しい検査をして来た家族②
結果、直径5ミリの結石が膀胱近くまで来ていた
半年前、腎臓を出た石が落ちてきていたんだ
あそこからここまではそんなに長い道のりだったのか・・
後は石が体外に出るのを楽しみに待つばかりだ
頑張れ!
魔女と軍団一同
愛の心で見守り、そしてその日を待ち望んでおります
私たち、手は差し伸べられないけどねー