ポカラのおバカ集団 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


カグベニ~ジョムソン~ガーサ~ベニ とジープから始まってジョムソンからはバス、そしてベニからはタクシーと散々乗り継いでやっと辿り着いたポカラ


その間14時間以上、食事も取らず、ひたすら揺られ続けた道中だった


深夜に2時頃、憧れのベッドに潜り込んで意識不明になったか・・ ならないか・・



甲高い嬌声で目覚める

それと共にドタバタと石の階段を駆け下りたり、駆け上がったりで響き渡る大きな足音


そしていくつもの部屋のドアは何度も乱暴に開けたり閉めたりが繰り返される

時計を見ると6時前


そんな嬌声と騒音は一時間以上にも及び

文句を言おうにも疲れ果てた体がベッドから起き上がれない


結局それからは眠れないまま苛立ちの極限を迎え

ようやくベッドから抜け出してフラフラとフロントに下りる


そこには白人女子の集団がたむろしていた


マネージャーに聞けばUKからの女子中学生たちで

彼らは早朝にチェックアウトしてバスでベニに向かうはずが、バンダで足止めを食らっているという


引率者を呼んできて・・   私はそう言った



マネージャーが彼らの引率者を探しに行ったが見つからないという


この成り行きを、その朝はボケた頭だった私は筋道立てて記憶していないが


たまちゃんの部屋は屋上のペントハウスで

昨夜、着替え中に彼らにガラス窓越しに部屋を覗かれ、更に悪戯で部屋のドアも叩かれたと言う


今朝私が自室を出る時、開け放たれたドアから彼らの宿泊した後の部屋の中が見えた

その全ての部屋の床には菓子の空き袋が散乱し、見るも無残なゴミの山

部屋は乱れに乱れて、ルームメイドの女性が廊下で立ち尽くしている


彼らの数は30名ほどか・・

女子ばかりなのでプライベートスクールの生徒だと思われる


紳士、淑女の国イギリスの私立校の少女達がこの有様だ


ホテルに泊まっているのは自分たちだけだとでも思っているのか

他の客の迷惑も考えられない歳か?

お金さえ払えばどんなに部屋を汚してもいいと思っているのか



そこにラクちゃんがやって来た

私は彼らの所業をラクちゃんに伝え、責任者である引率者が捕まらないが、この子達をどうしてくれようか、と言った


この騒ぎをよそにぐっすり眠っていたらしいラクちゃんは

とたんに厳しい顔になり、マネージャーに詰め寄った



その時私は、フロントの中心

私のぐるりを取り巻くソファに座っているこのイギリス人バカ女子中学生のど真ん中で腕組みをし、そのひとりひとりを睨んでいた


言わずとも彼女たちの耳には私が話していた全てが聴こえていた筈で


彼女たちは私と目が合うと真っ赤になってうつむいた

最初からうつむいている者も多かった



目を合わせられないような行いをするな!



今すぐここから出て行きなさい!!



彼らは庭に飛び出した


チェックアウトしたんだからそこで十分だ

もう中に入って来るな


部屋に戻り掛けてふと見ると、フロントデスクの横に彼らのリュックが所狭しと置かれていた



これを全部外に放り出しなさい!



まだ気が済まない私は、そう捨てゼリフを残して部屋に戻った




朝から無礼なUKの生徒たちに立腹したせいか、お腹が減った

朝食にしようぜ



庭をうろつくイギリス人女子たちにガンを飛ばしながらホテルを出て

向かった先は『ジャーマンベーカリー』



ここはなかなか好みのレストランだ

ネパールでは良く言えばのんびりした、悪く言えばぼんやりした従業員が多い中

ここ(レイクサイド店)の店長は日本人のような動きや思考を備えている



さすが、ベーカリーを謳っているだけあって、工夫を凝らしたパンが絶品!

ベーコンも日本では味わえないほど旨いし、料理全般美味しかった



食に飢えていてガツガツ食べてしまったので料理の写真を撮り忘れた



          代わりに私の隣に立っていた柱を載せておきます