『子供の絵』
本物はどれだ 小６
たかひと 幼児
※ 『たかひと』はこの子のお父さん
あまりにもそっくりなので、思わず笑っちゃった
いないいないばぶー 小４
※ 魔女家の《バブ》です
動きがいいね！
空飛ぶ悪魔 小５
※ ずいぶんと活き活きした悪魔ねぇ
いらっしゃいませ 小４
※ 色々な国の、自国をアピールするポスターを描いてもらいました
この子は韓国にしました
何だか美味しそうね・・
魔女ってる 油彩 小６
※ どのあたりが魔女ってるんだい？
責任感の強すぎる女～続編
《ひな》
まじょは きょうも おでかけ ちまちた
まじょが でかけた あと 《ばにゃいち》が あしぇりまちた
それは てりゃすに いく どあや まどが じぇんぶ しまってたからです
それで わたちたちは ほっと ちまちた
これで もう あんな せまい くら～い あなに はいらなくても いいって あんしんしたんです
《ばにゃいち》は おへやの なかを さんざん うろうろしながら いいまちた
バニャ１号 「あなたたち！ こたつに はいりなさい！」
ライガー 「やだあー！」
私 「おへやで あしょぶー！」
バニャ１号 「だめよ！ みんな こたつに はいりなさい！！」
《ばにゃいち》が こわいかおで にらんだから わたちたちは しぶしぶ こたつに もぐりまちた
『しぶしぶ』 という ことばは 《じょんにいたん》に おそわりまちた
したくないことを いやいやするときは 『しぶしぶ』 って いう そうです
それから 《ばにゃいち》は ひとりで がたごと って なにかを しはじめまちた
《れおぴょん》が こたつから それを そお～っと のぞきます
《れおぴょん》が いいます
「おかあたん だいどころで なにかを ひっかいてるよ」
「何してるんだ、やめろよ！」 《じんじん》の こえです
バニャ１号 「うるさいわね！ わたしは こどもたちを まもるの！！」
ジンジン 「ここにいれば安全なんだよ」
バニャ２号 「いつ だれが やってくるか わからないわ！」
ジンジン 「誰も来ないよ」
バニャ１号 「どうして そう いえるの？！」
ジンジン 「だって魔女が鍵をかけて行ったもの」
バニャ１号 「かぎ・・ ってなに？」
ジンジン 「知らない人は誰も入れないようにするものさ」
バニャ１号 「しんようできるの？」
ジンジン 「鍵のおかげで、今まで魔女の留守中には誰も入って来た事ないぞ」
バニャ２号 「このよのなかはね いつ どこで どんなことが おきるか わからない！ そうでしょ」
ジンジン 「そしたら その時考えればいいじゃないか」
バニャ１号 「それじゃ おそいのよ！」
そして また 《ばにゃいち》は がりがりと なにかを ひっかきはじめたの
ずっと ひっかく おとが きこえてて
ばたん！
バニャ１号 「みんな！ こたつから でてらっしゃい！」
わたちたち 「・・」
バニャ１号 「はやく でてきなさいっ！！」
わたちたちは しぶしぶ こたつから でまちた
バニャ１号 「さあ！ ここに はいるのよ！」
わたちたち 「ええ～～～！！」
バニャ１号 「はやく しなさいっ！！」
くら～い、 しぇま～い たなの なかに わたちたち ぞろぞろ って はいりまちた
《いんどら》は しゃいごまで にげまわって 《ばにゃいち》に おいかけられて ぶたれてまちた
わたちの かあさんも わたちも みんな いれられて・・
なが～い あいだ しょこに いた
まじょの こえがして
わたちたちは しょこから とびだちた
まじょ～
まじょ～
っていって、なきながら とびだちた
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日は寒く、天気も悪いから、昨日のようなことになるとまた風邪がぶり返すと思って
テラスへのドアも窓も鍵をかけて出掛けたら
この有様だ・・
台所の下の棚の一番大きな扉をこじ開け
《バニャ１号》は家族をそこに詰め込んで避難させていた
今日は来場者が絶えず、一日中立ちっ放しだった
お客様の質問に答えて絵の説明をしたり
また、OBたちだけでなく、OBの親たちも大勢駆けつけてくれて懐かしい話をしたり
足を運んでくれた美術家協会の会長と色々な打ち合わせをしたと
時間を過ぎても仕事は終わらなかった
そうしてやっと家に戻ってみれば・・
小麦粉やパン粉にまみれた子供たちが次から次へと棚から飛び出してきて泣きながらしがみつく
この責任感とやらを・・
誰かどうにかしてくれないか