《バブ》の言い分 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


展覧会展示まであと5日

今日背景を描きまして、数日待ってメインを描き始めます


間に合うのか・・


やります




《バブー》


まじょねこ日記-Babu



私はお外の素晴らしさに浮かれて暮らした


だけど《涼子》ちゃんと《パパ・ジョン》のおうちがあるところには絶対行かなかったよ


だって私は後からお外に来たんだから

猫は何でも先にいたり、やったりしたのが優先なの知ってるから

先輩の気を悪くしちゃいけないのわかってるもん



とにかくお外は刺激的で、とっても猫らしく暮らせたんだ


《パパ・ジョン》には見つかる度に怒られたけど、私は気にしなかった


お外のみんなとも仲良くなって、ご飯は一緒に食べた



まじょねこ日記-Gundan




夜は廊下で寝るの



だけど・・

知らなかった


生きて暮らすうちには何度か寒くなるっては知ってたけど

今までお家にいたでしょ

だからお外がこんなに寒くて辛いなんて思わなかったの


冷たいものが空からやってきて、何日かお外に行けなくて

そんな時廊下はすごく寒かったよ


魔女が何回も部屋に入りなさい、って言ったけど

それであんまり寒い日にお部屋に入ったけど


新入りのチビたちがね

あたしの臭いを寄ってたかってかぐの


それはなんだかとっても感じ悪くて・・ 私、思わずうなっちゃった


でもね、チビらりは全然気にしないで鼻をくっつけて臭をかぐのよ!


それで私、ドアを思いっきり引っかいてまた廊下に出たの

魔女が廊下箱を置いてくれて、中にフワフワの毛布を入れてくれたからそこで寝た

だけど、お隣さんはみかんなの


猫ってみかんの匂いとか嫌いじゃない

だから毎晩手で鼻を隠して寝たよ



どんどん、どんどん寒くなっていって・・


そんなある日、お庭から戻って来たら・・ 私のベッドで《パパ・ジョン》が寝てた


え・・ って思ったけど

猫は早いもの勝ちだから・・


仕方ないから私、《かって》のベッドに寝たの

ちょっと臭かったけど我慢した


《かって》がやって来て泣き喚いてたけど無視した

だって他にどうしようもないもん


その後、外から帰って来たら・・ 《かって》のベッドに《涼子》が寝てた


えぇー! って思ったけど、早いもの勝ちだから・・


私、そっと廊下の隅にうずくまった


でもあまりに寒すぎて、何日かあとには洗面所の布(マット)の上に移動した

それでもチビたちに寄ってたかって臭をかがれるよりマシと思った


そこの隣のお風呂場では、《アゾ》がフタの上で新聞紙にくるまって寝てる

それがすごく気持ちよさそうに見えたんだ


それにね

魔女は一日に何回もお風呂に入るの


私知ってる

それはお部屋のせってー温度が寒いからなんだよ


魔女がお風呂に入ってる時は、蓋の上の《アゾ》といっぱいお話してるの

そんな時、《アゾ》はすごく楽しそうなんだ



私、《アゾ》修行してる間にお風呂場に入ってみた

暖かい・・


ここ、いいな

ここ、いいな

だけど、《アゾ》の寝床だから・・


いいけない、ってわかってたよ

それからもずいぶん我慢したんだよ


だけどあんまり寒すぎて、お風呂場に入っちゃった

この時は新聞紙じゃなくて布が置いてあった


暖かいなぁ

夢みたいだな



まじょねこ日記-Babu


夜はここで暮らしたいな


ここで暮らそう・・


早いもの勝ちだからいいよ、って自分に言った

心の中では、ここを見つけた早いものは《アゾ》だって思ったけど

ここにいる早いものを自分にしたらいいや、って考えた


私は《アゾ》が修行から戻る時間を知ってるから、その前に入っちゃうことに決めた


そうして《アゾ》がやってるみたくして、魔女が読んでる新聞紙の中に入ったりした

新聞紙は魔女が読み終わったのを《アゾ》のために置いておくんだけどね・・


いつもの時間に《アゾ》が帰って来た

それは必ず夜食の時間で・・


《涼子》や《パパ・ジョン》と一緒に夜食をもらってるのがわかった

魔女が私の名前を呼んでたけど、私はお風呂場から出なかった

出たら暖かくして寝るとこなくなっちゃうもん


夜食を食べ終わって・・

いつも通り《アゾ》がお風呂場にやってきた


・・

・・


その時私は向こうをむいてあ《アゾ》を見ないようにしてた

わざとしてた


《アゾ》が猫用出入口から出ていくのがわかった


その間、私はお風呂場の壁だけじっとを見つめてた


つづく