ジョン ブリアン
急にいっぱいの家族が増えて
《ユリぼうず》以外の僕たちは戸惑ったけど
少しずついつもの感じに戻って行ってるかな・・
そんな気がする
僕たちのえんりょ生活も長くなって、もう飽きた
そろそろ普通に生活するかなあ
《インドラ》が自分につけられた名前を一日で覚えたことに魔女は驚いていた
魔女が《インドラ》という名前をつけて
その日の夜にはその名前を呼ばれるとどこにいても走ってくる
「この子は思いの外、頭がいいわ・・」
魔女はそう言って感動した
僕 「ねえ魔女、僕も直ぐに自分の名前を覚えたよね」
魔女 「あなたは3日掛かったわ、それでも随分と早いわよ」
僕 「そうなの?」
魔女 「3日じゃ早いわよ、今までの記録ではあなたが1番だったんだけどね」
僕 「・・僕、1番じゃなくなったんだ」
魔女 「いいじゃない、何番だって、《ライガー》と《レオポン》なんていまだに覚えられないんだから」
僕 「ええーー!!」
魔女 「《ライガー》と《レオポン》が自分の名前を覚える前に《インドラ》が彼らの名前を覚えちゃったわよ」
僕 「ええーー!!」
それで魔女が実験をした
魔女が《インドラ》を呼んで 「《ライガー》はどこ?」 って聞くと・・
《インドラ》は《ライガー》の方を見る
「《レオポン》は?」 って聞くと、今度は《レオポン》のところに歩いていった
それだけじゃない
実験の結果、僕ら魔女猫軍団の名前まで全部おぼえてしまってたんだ
そりゃぁもう、僕らはぶっくりしたよ
(『びっくり』 のことを完全 『ぶっくり』 で覚えてしまってるよ・・)
それだけじゃないんだ
僕らの観察の結果判明したんだけどね
《インドラ》は最初は声が出せなくて、今でもあまり出ないから
他のやり方で気持ちを伝えるんだよ
例えば魔女の爪をかむとミルクをちょうだいの印で
魔女の指をなめるとご飯をちょうだいの印なの
そりゃもうぶっくりさ
《バニャ一家》は何かあるとすぐに自分たちだけのかたまりを作る
それで僕らは言ったんだ
「《インドラ》も混ぜてもらいな」 って
僕らにしつこく言われて《インドラ》はとことこと《バニャ1号》の所に行ったんだけどね
やっぱり遠慮してるみたいで・・
《インドラ》はおっぱいを飲む時と子供たちで遊ぶ時以外は殆どひとりだ
だから僕たちでかまってあげる
ジンジン 「《インドラ》おいで~ ぴょんぴょんおもちゃだよ~」
いただきもののおもちゃ
《ジンジン》がやっているように伸びたところを抑えて離すとびょんびょん揺れる
僕 「《インドラ》、僕にかかってこい!」 インドラ (よお~ち!)
僕 「押さえ込みだぁ~~!!」 魔女 「《ジョン ブリアン》、もっと優しく遊んで!」
《インドラ》はまだカリカリが食べられない
だから僕らはカリカリを食べさせようと指導もする
軍団に 「頑張って食べてみろ」 と言われるも、どうしても食べられず、食器に顔を突っ込んだまま眠っちゃった《インドラ》
《パパ・ジョン ブリアン》にもカリカリの食べ方の指導をしてもらったよ
パパ・ジョン ブリアン 「いいか、《インドラ》とやら、カリカリはこうやってたべるんだぞ」
インドラ (・・ ・・)
眠る時は相変わらず《ユリぼうず》と一緒だよ
ライガー 「さいしょは ぼくの かあちゃんじゃなかったっけ・・?」