ネパール日記 ~ 混乱のハッティバンリゾート ~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

日は、突然のキャンセルで空いた時間でショップ巡りをし

夕食はオープンカフェでティロチャンにピザを奢ってもらった



まじょねこ日記-Pizza

                   ゴチになりやす!!


この日からハッティバンに泊まることになっていたので

ちょっと高い方の私の部屋を一旦チェックアウトし

私のスーツケースなどの荷物はNAMIさんの部屋に移し、その一部屋をキープしていた


ボダナートから一旦ゲストハウスに戻った時

オーナーに事情を話し、私のためにNAMIさんの隣の安い部屋を都合してもらった


毎日忙しくて帰宅は夜遅いからテレビも観ないし、 (いずれにしろインドの映画やドラマばかりだから、歌い踊る恋愛ものか、ホラーものしかやってないから絶対観ない)

お茶は行く先々で嫌って程出されるから、電気ポットも使わない

第一、毎夜停電でそれらのものが活躍する機会なぞないじゃないか

私にはベッドとシャワーがあれば十分だ


朝移動した荷物を午後に再び運び入れ、部屋はこのままで翌日ハッティバンに1泊することにした



          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



4月16日 


ハッティバンには11時ごろ来てくれとスタッフに言われていたのでそれに間に合うよう出発


殆どのタクシーはハッティバンリゾートに行きたがらない


前にも書いたが、本来ならホテルまでの道は4駆で登る瓦礫の急坂なので、タクシーにしてみればたまったものじゃないのだ


それでタクシーに断られるか、恐ろしく高額な料金を提示されるかなので

私は前もって昨日ボダナートから乗ったタクシーの運転手に交渉しておいた

大変良心的な人に感じたからだ

案の定、運転手はこちらが納得できる値段でそれを引き受け、翌朝ゲストハウスまで迎えに来ることを約束してくれた


ラッシュ時間帯と重なり、タクシーは少々遅れて到着、運転手はきちんとそれを詫びた

ここでは時間に遅れて謝るということが珍しいので好感を持った


キルティプルの長閑な風景を眺め、爽やかな風に吹かれ、土埃にさらされながら、一路ハッティバンを目指す


運転手がハッティバンへの登り口がわからないようなので、近くに行ったら私が教えることになっていた


あ、あそこを右に登るんだよ

私がそう言って運転手がハンドルを切ったが・・


止められた

自動小銃を持ったアーミーに止められた




軍人 「ここから先は立ち入り禁止だ」


魔女 「なんで」


軍人 「ハッティバンには通せない」


魔女 「なんで!」


軍人 「どうしてもだ」


魔女 「こっちは泊り客だぞ」


軍人 「とにかく通せない!」



ここで困り顔の運転手さんに言って、タクシーを一旦反対側の広くなったところに停めて貰う


誰がこのままオメオメと帰るものか

運転手さん、ここで待っててくださいね


私は車から出て道を渡り、軍隊に歩み寄った


どういうことなのよ、責任者を出しなさいよ!

すると詰め寄られた若い軍人が年長の軍人を呼んだ


私はこの恰幅が良く上品な顔立ちの上官に説明を求めた


上官 「ネパール議会が召集されていて、首相を始めとする要人がハッティバンリゾートに集結しているからこうして警戒態勢を布いている、だから何人もここから先には入れないんです」


魔女 「私は入るわよ」


上官 「え・・」


魔女 「だって今夜はここに泊まるんだから、予約してるんだからね」


上官 「だから今日は・・」


魔女 「なんで会議をここでやる! そんなのどこでやったっていいじゃないか」


上官 「私たちは指令通りに動いているだけです」


魔女 「電話してやる・・」


上官 「どこに・・」


魔女 「ホテルの責任者、それがダメなら首相に代わって貰うからね」



ここで友人のホテルスタッフ、ドルバに携帯から電話し、マネージャーに電話を取り次いで貰い、会議の責任者、もう首相でも大統領でもだれでもええからこう言ってくれ、と告げた


日本からの予約客が怒ってる、その日本人は、ネパール政府にどんなに酷い目に遭わされたかネットで世界中に悪口を言いまくるからね~!


それから私はそのまま携帯を上官に突きつけた

彼は暫くなにやら話をしていたが・・

電話を切り、10分程待ってくれ、と携帯を返しながら私に伝えた


私は道を渡り、タクシーの運転手に、暑いだろうけど我慢してこのまま待っていてくれ、と頼み

後ろの座席のNAMIさんを見たら・・


え・・ この人怪しい


大きなマスクにサングラス・・  顔全体が隠れてるじゃない

一瞬、この人のせいで止められたんじゃないかと思ったくらいだ

NAMIさんは日光に弱かった・・


私は暑いからタクシーには乗らず、相変わらずそこからアーミーにガン付けしていた

すると、やはりハッティバンにやって来て足止めを食らっているネパール人団体客のひとりが話しかけてきた

私はその人と、意気投合して政府の悪口をしたたか言いながら時間を潰した


もうとっくに10分過ぎてるじゃないか!

もう一度文句を言いに行こうか、と思ってる時に軍人から合図が出た


中に入って良し、という



当たり前じゃ ワレー!!!



タクシーは念の為、その入り口で検問された

私はNAMIさんのいでたちが怪しすぎてちょっと笑っちゃった


案の定、若い軍人が車内のNAMIさんを覗き込んでいる


その後タクシーは山道を登り始めた

上官のおじちゃんが、良かったね、みたいな顔をして窓越しに微笑んでいた


山道の途中で再び軍隊に止められた

またここから先はダメだが始まった

すっかり気が短くなってしまっている私は、下の責任者に連絡しなさいよ! と言い

アーミーがレシーバーを取り出す


話し終わると、アーミーはタクシーの運転手さんの名前とか、車のナンバーを控えだした

それでもやはり、一番怪しいく思われたのはNAMIさんだ・・ と、私は思う


最後に軍人は笑顔で見送ってくれた


やっとハッティバン到着

そこは軍隊だらけだった


到着を待ち、手を振りながら出迎えに来たスッタッフの赤いジャケットが、軍人たちの間に見え隠れする




まじょねこ日記-Army
                 どこもかしこも軍隊ばかり




まじょねこ日記-Army
                  アーミーの車両がズラリと並び




まじょねこ日記-Army
  ハッティバンの美しきに庭にもアーミーテントが・・  これ、盗撮がバレた瞬間ね




まじょねこ日記-Army
軍人の写真撮影は禁止なので初めは盗撮していたが、それもすっかり飽きたので堂々と撮ることにした




    まじょねこ日記-Army
           ハッティバンリゾートホテルの入り口もこの状態・・



        興醒めじゃ~~ !!!