昨日の嵐のせいで、小道はピンクに染まっていた
花びらを敷き詰めた小道の向うから
次々と駆けて来る野良猫軍団
辺りは甘酸っぱい花の香りで満ちていた
花の香りの中で、ひとりひとりを撫でて過ごして
《つんでれ君》がずっと側にくっついていて
この子たちにとって半月は長いのかな・・
みんなのこと、ちゃんと魔女の家族に頼んでおいたからね
今夜はみんなが果樹園の入り口までついて来て見送ってくれた
だけど住宅部との境界線に住んでいる《ミズニー》はいつまでもついて来る
そしてもうひとり
初めて縄張りを出て住宅街の近くまで見送ってくれた子がいた
《すがりつき君》の向うで、《つんでれ君》が鳴いています
《すがりつき君》、《オッドアイタ君》
みんなをまとめて、困っている子がいたら助けてあげてください
帰ったらすぐに会いに来るから
そうしたらみんなといっぱい遊ぼうね
こちらは今日咲いた魔女家の桜です
それでは行って参ります