昨夜は雨から雪になるという予報
外出から戻って我が家の猫軍団に夕食をあげ、直ぐに野良猫軍団の元に走った
空き地部には誰もいない
《こだくさん》の子供たちはバラバラになりつつある・・
果樹園に足を踏み入れるとみんなが走って来た
なんと先頭を走って来たのは・・
それまではどうだったのか知らないが
今では体は大人でも、心は赤ちゃんがえりしてしまったようだ
どこに行くにもぴったりとくっ付いて歩くのも邪魔なくらいだ
2番手を走って来たのは《オッドアイタ君》
2番、っていうのが余程悔しかったらしく、やって来るなりこの様子
そんな様子を見詰める《三毛母さん》 目はだいぶ良くなりました
公園では楽しい鬼ごっこが始まった
《オッドアイタ君》が鬼
《オッドアイタ君》が《虎丸》を見つけて飛び掛る
《虎丸》大きく跳ね上がる
そんな時楽しそうな様子を聞きつけて住宅部の《ミズニー》が現れた
縄張り違いの《ミズニー》は、みんなが遊んでいる様子をじっと眺めている
すると《虎丸》がお尻をムズムズさせて、《ミズニー》に 「みーっけた!」 って飛び掛った
《ミズニー》は急に嬉しくなっちゃったみたいで、鬼ごっこの仲間に加わった
隠れるのが一番上手なのは《黒丸》だ
だけどすぐに鳴いてしまって見つかる
そうしてみんなで楽しい遊びが続いた
《パッツンちゃん》が公園まで来たのは初めて
いつも公園の入り口で立ち止まり、そこからついては来ないで待っている
みんなはまだ遊んでいて、私が椅子に座って一休みしていたら・・
縄張り違いの遠慮から椅子の下に隠れていた住宅部の《つんでれ君》が出てきて
冷たくなった足を舐めて暖めてくれた
一方こちらは《すがりつき君》 風で飛んできたビニール袋に顔を突っ込み防寒している
そんな中、突然みぞれ混じりの雨が降り出した
みんな遊びを止めて私が座っている小さな屋根のある場所に集合した
それでも屋根が高いからみんなびしょ濡れになっている
今夜はお終いにしましょう
みんな雨の当たらない場所に帰りなさい
そう言って立ち上がるとみんな途中まで一緒に歩いてそれぞれが散らばって行った
そんな冷たい雨の中を濡れながら見送りについて来る猫もいる
甘えん坊将軍と化した《森のボス》と《オッドアイタ君》だ
もうすぐ果樹園の出口だ
魔女 「《オッドアイタ君》、雨が酷くなってきたからここでもう帰りなさい」
オッドアイタ君 「・・」
そんな《オッドアイタ君》に心が痛くなりながらも・・
後ろは振り向かず、フードを被って雨の中を住宅地に出る
いつの間にか《つんでれ君》が隣の石垣を歩いていて・・
帰り道、ゴミ集積所から仔猫が飛び出して来て私の前で鳴いた
《なでしこ》だった
寒さとひもじさで、辛い思いをしているんだね
私は抱き上げて濡れた毛をぬぐった