再び壺暮らし~《凜》の日記  | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

  



《ボンにいちゃん》がまたつぼ暮らしをしてます


3回くらい寝た前の夜に、《水玉》と一緒のお部屋にいるのが恐くなっちゃった《ジンジン》が

魔女が寝た後にドアをこじ開けちゃったんです


それでみんながお外に出ちゃって

《りん》も出ちゃったんですけどね


《りん》は出る時、後にくっついてきた《ボンにいちゃん》に言いました


「《ボンにいちゃん》はお外に出ちゃいけません!」


それで《りん》たちがおうちのまわりをうろうろしていたら

おうちの中から《ボンにいちゃん》の泣き声が聞こえました


だけどそのうち聞こえなくなりました

だから《りん》は 《ボンにいちゃん》、お外に出ちゃったんだ、ってわかった


それでご近所のお庭に忍び込んでつぼをのぞきました

やっぱり《ボンにいちゃん》が入っていました


《りん》は《ボンにいちゃん》は本当にバカだとあきれました


その次の日から、まじょはまた《ボンにいちゃん》の名前を呼んでは、ご近所に変な人だと思われ始めました

人間はバカだから、《ボンネット》の意味は猫だと知らなくて、違うものを想像するんだって

そのことは《水玉》に教わりました


それでも《ボンにいちゃん》はつぼから出られなくなって・・

昨日、まじょはまた《ユリぼうず》に《ボンにいちゃん》を連れて帰るようにたのみました

だけど《ユリぼうず》は


「『けんのたより』を配る時はいっしょに行くけど、《ボンニャッティー》をむかえに行くのはもうあきた」


と言ってまじょのたのみを断りました



それで《りん》の出番と思いました


まじょにお外に出して! ってたのみました

その時、つぼのある家はお留守で、まじょにとってはキョンビニ(都合が良い)だったんです


それは1回寝た前の夕方(昨夕)のことです

《りん》は《ボンにいちゃん》を連れて帰るしめいを持ったんです


《りん》はまっすぐにつぼに向かいました

《ボンにいちゃん》は相変わらずつぼの中にいました


それで《ボンにいちゃん》はなんと情けない顔で、のぞいている《りん》をつぼの中から見上げました


《ボンにいちゃん》がどんなに情けない顔をしてみても、《りん》の気持ちの方がもっと情けなかったです

それは《ボンにいちゃん》が本当にバカだからです



私 「《ボンにいちゃん》、おうちに帰りますよ」


ボンネット 「・・」


私 「《ボンにいちゃん》! 帰りますよ!」


ボンネット 「・・ここから 出られない」


私 「どうしてですか・・」


ボンネット 「恐いから」


私 「なにが・・」


ボンネット 「わからない・・」


私 「・・」


ボンネット 「ここから出る勇気が出ない」


私 「・・出たいんですか、出たくないんですか」


ボンネット 「ぼく、おうちに帰りたい~あせるあせる



《りん》は、つぼから出るのに勇気がいるとは知りませんでした


そんなことをしている時、お家からまじょの 「ご飯ですよー!」 とみんなを呼ぶ声が聞こえました

それで、お外にいた家族の猫たちがドタドタと家に入る様子がわかりました


それを聞いて《ボンにいちゃん》はますます泣きました

それから頑張って半分の体をツボから出しました


でもちょっとの音でまたつぼの中にもどってしまいます

それは風の音とか、近所の家から聞こえる子供の声とか、遠くを動く車の音とかです


《りん》はいっしょけんめにせっとくしました

しめいがあるからです


どんなにせっとくしても《ボンにいちゃん》はつぼから出られません

《りん》は怒ってしまいました


「もう知らない! ずっとつぼの中にいたらいいよ、さようなら 《ボンニャッティー》!」


《ボンニャッティー》のところはイヤミな感じで言いました

そう言って家の方にもどりました


つぼの中では《ボンニャティー》がフェーフェー泣いてます

でも《りん》は無視しました


そうして家のちゅうしゃじょうまで来て、後ろを振り返ったら《ボンにいちゃん》がヘビみたいになって(たぶん地面をはうようにしてだと思う)ついて来ていました

《りん》が猫用出入り口から家に飛び込むと、《ボンにいちゃん》も《りん》を押しどけるみたいにして飛び込みました


《りん》はろうかで鳴いてまじょに合図をしました

まじょがドアを開けて《りん》を部屋に入れ、ドアを閉めたから

取り残された《ボンにいちゃん》が廊下で気が狂ったように泣きわめきました


あわててまじょがドアを開け、《ボンにいちゃん》は部屋に飛び込んでそこらにいる家族にしがみつきました


ご飯は終わっていました (夕食の時間から1時間半が過ぎていた)

でもまじょは《りん》にいいっぱいのご飯をくれました

《ボンにいちゃん》にもです


ツボの中で小さくなっていた《ボンにいちゃん》は、お部屋でながぁーくなりました

《りん》はちゃんとしめいをしました


まじょがいっぱい《りん》をほめましたから

《りん》は嬉しくなって、立てかけてあるじゅうたんのてっぺんまで一気に登りました



まじょねこ日記-Bonnet
      家に入るなり倒れこんで意識不明になった《ボンネット》

      余程窮屈な思いをしていたようだね




まじょねこ日記-Bonnet
2時間後、目を覚ました後自分のベッドに入り、体中についた壺の臭いを消すことに集中




まじょねこ日記-Rin
                使命を果たした《凜》もぐったり



《凜》、今日は頑張ってこれまでで一番長い日記を言いました