フレンドリー過ぎる猫 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

魔女


昨日のアライグマ君ご訪問の記事では様々なご反響をいただきましたが・・


昨夜また《ユリぼうず》が

以前には大きな独身寮の庭に住んでいて、不景気でそこが閉鎖され取り壊されたことにより路頭に迷った猫たちの中のひとりをお連れし・・

廊下で《パパ・ジョン ブリアン》と《アゾ》の残したご飯をごちそうしていた


魔女はその時バスタブに浸かっていつも通りナンプレをしており

《ユリぼうず》はそこの隣の洗面所の窓、通称猫用出入り口からノラちゃんを連れ込んだわけだ


この猫ちゃんはいつも庭にやって来る独身寮難民の仲間で

以前食事時間に呼ばれて家に入る《パパ・ジョン ブリアン》の後をついて来た雄猫で

名前は《落ちぶれ貴族》という 



まじょねこ日記-Mr.Nora


毛が多いので太って見えるが、実は結構痩せている


洗面所を出た所の廊下でこの子がガツガツとご飯を食べている横では、《ユリぼうず》が彼を覗き込むようにして座っている


魔女は閉所恐怖症で、バスルームのドアは勿論、洗面所のドアも全開にしているので・・

ぜ~んぶが丸見えなのだ


残りのご飯を全て食べ終わった《落ちぶれ貴族》を連れて、《ユリぼうず》が家の中を案内している

それはトコトコト階段を降りる足音や、キャンバスにスリスリする音や、玄関のタイルに飛び降りる音で想像出来た


私はまたナンプレに目を落とし、続きを始めた


その時、本日の仕事は終了したものの、聞き慣れない足音に責任感を抱いた《パパ・ジョン ブリアン》が、やはり猫用出入り口から登場


なんか面倒なことになる予感・・


ちょうど再び階段を登って来た《落ちぶれ貴族》と《ユリぼうず》を《パパ・ジョン ブリアン》が発見した模様



パパ・ジョン ブリアン 「わあおぉぉぉぉ~~ん!!」


落ちぶれ貴族 「ふぁ・・」


パパ・ジョン ブリアン 「こ、ここで何やってるんさ!」  (発音的に「さ」だった)


落ちぶれ貴族 「・・」


ユリぼうず 「お客さまですよ!」


パパ・ジョン ブリアン 「おきゃきゅさま?!」


ユリぼうず 「そう、 だからそこをどいて」


パパ・ジョン ブリアン 「どくの?」


ユリぼうず 「うん、これから魔女に紹介するの」


魔女 (え・・ バスルームに連れてくるの?)


パパ・ジョン ブリアン 「・・」  (後ずさる感じの音)



ユリぼうず 「魔女~! 魔女お~!!」


魔女 「はい、なんでしょうか・・」


ユリぼうず 「お客さまです!」


魔女 「あ、こんばんは・・ こんなところで失礼します」


落ちぶれ貴族 「・・」


ユリぼうず 「ちゃんとご挨拶をしなきゃ」


落ちぶれ貴族 「なぁおぉ・・」


ユリぼうず 「 『こんばんは』 だって!」


魔女 「ようこそいらっしゃいました」


ユリぼうず 「さあ、遠慮しないでここに乗ってください」 



我が物顔でバスタブの蓋の上に飛び乗る《ユリぼうず》


慌ててナンプレを閉じる私


言われるがままに自分も飛び乗る《落ちぶれ貴族》


そんなバスルームを覗き込む《パパ・ジョン ブリアン》



・・なんですか この風景は


蓋が暖かくて気持ち良いのか、《ユリぼうず》が眠ってしまった

そうして・・ 《落ちぶれ貴族》も眠ってしまった


わ、わたしはどうしたらいいんですか

バスタブの端っこから首だけ出して・・ バカみたいなんですけど


どうしようもないから、魔女がナンプレをしようと本に手を伸ばすと

眠っていた《落ちぶれ貴族》がちょっと目を開けて、その手を自分の両手で抱え、ぎゅっと爪を立てた

それから爪を引っ込め、手を抱え込んだまままた眠ってしまった

ぐっすり眠ってる


ずっとそのままでいたら・・  珍しく汗が出てきた

そりゃあそうだ

もうかれこれ1時間以上浸かってるんだから


もう出たい・・


だけど抱え込まれた手を動かせない

《落ちぶれ貴族》のガサガサにめくれた硬い肉球が、その苦労を物語っていた


せめて短い時間でもゆっくりさせてあげたい・・

気持ち良さそうに、安心しきって熟睡してるから・・

と思ってしまい、さらに1時間



    もう ダメ! 限界 !!



バスタブから飛び出し、ふやけにふやけた魔女が、洗面所で座り込んでいると

《ユリぼうず》と《落ちぶれ貴族》も出て来て、ぺろぺろと腕や足を舐めて続けてくれた


タオルで拭く手間は省けたが・・



       やたら唾臭いじゃないか!!



うずくまる私

そんな魔女に《パパ・ジョン ブリアン》が訊ねた


       まじょねこ日記-Papa-Jyon brian

      「ぼくは いったい だれを しぇきゅりちーすれば いいんですか・・」



魔女 「・・わかりません」


パパ・ジョン ブリアン 「 あせるあせる



という訳で、なんか皺だらけになった気もする今日の魔女

昨夜のこの出来事、さすがにバスルームにカメラなど持ち込んでいるはずもなく

本日画像が少ないので


    ボンネットのやたら男らしくない画像を気まぐれに載せてみました


     まじょねこ日記-Bonnet