凜
今日は私のたん生日です
川からやって来た日です (川に流されていたところを保護)
私はお母さんのことをよく覚えていません
私が一番好きなのはお水と遊ぶことです
だからおぼれていたんです
2009年6月7日
この日、小さな《凜》はなぜか《ユリぼうず》をお母さんと思い込んでしまいました
訳がわからないまま、《ユリぼうず》は《凜》のお母さんになりました
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今日も《みこちゃん》があそびに来た
それで《みこちゃん》とおよそのお庭に遊びに行った
私 「今日はね、《りん》のおたん生日なんだよ!」
みこちゃん 「なに・・ おたんじょび」
私 「高級ご飯を食べる日! 《みこちゃん》のおたん生日はいつ?」
みこちゃん 「・・」
私 「人間と一緒に暮らし始めて、ご飯がちゃんと食べられるようになった日だよ」
みこちゃん 「・・」
私 「わかんない?」
みこちゃん 「・・かねこさんちのとこ」
私 「そこで拾われた?」
みこちゃん 「だから 《かねこ》っていう なまえだった」
私 「・・変わった名前だね じゃあ《みこちゃん》って?」
みこちゃん 「それから ちがういえにいって 《みこちゃん》になった」
私 「なら、《みこちゃん》は おたん生日がふたつあるんだね!」
みこちゃん 「おたんじょび・・」
私 「みんなが 『おめでとう!』 って言う日だよ」
みこちゃん 「いわない・・」
私 「・・」
みこちゃん 「・・」
私 「・・いつか 言うと思うよ」
みこちゃん 「・・」
私 「おたん生日・・ 《りん》と同じにする?」
みこちゃん 「・・いいよ でも 『おめでとう』 は だれいう・・?」
私 「《りん》が言います 《みこちゃん》、おたん生日 おめでとうございます!」
みこちゃん 「おたんじょび、おめでとうございます」
私 「違う、違う、《みこちゃん》は 『ありがとうございます』 って言うんだよ」
みこちゃん 「ありがとうございます」
私 「はい!」
それから私たちはかくれんぼをした
あそんでいたら、どこかでねこのうなり声が聞こえてきた
そしたら《みこちゃん》がいなくなった
私もこわくなって急いで家に帰った
おうちでは、まじょがお庭の木を切ってた
私は走って来てまじょの背中に飛び乗った
まじょは私をお部屋に入れてまた木を切るのに外に出て行った
私はそれをいいことに台所で水あそびをした
お水と戦って、疲れたらお水を飲んで
戦って、飲んで、戦って、飲んで・・
そしたら・・
魔女 「なにをやってるの!! 台所が水浸しじゃない!」
まじょは怒って、らんぼうに私の体をふいた
おたん生日なのに叱られた・・
でも《りん》は平気です
叱られるのはなれてます
私 「あのね、《みこちゃん》も今日はおたん生日なんだよ」
魔女 「そうなの?!」
私 「だから、まじょ、明日《みこちゃん》が来たら高級缶詰をあげてください」
魔女 「自分ちで貰ってるでしょ・・」
私 「あげてください!」
魔女 「・・」
私 「それと、『《みこちゃん》に、おたん生日おめでとうございます!』 って言ってください」
魔女 「だってお誕生日は今日なんでしょ」
私 「言ってくださいっ! みんなも《みこちゃん》に会ったら 『おたん生日おめでとう!』 って言ってください!」
魔女 「わかりました・・」
軍団 「わかりました・・」
今から《りん》のお誕生会が始まります!