ジョン ブリアン
一回寝た前(昨日)の夕方、魔女が帰ってきましたあ~!
僕は魔女探しの旅を禁止されてたから
今回はその言いつけを守ってちゃんとお家にいた
魔女がお家に入ってすぐに、《涼子》が外から走って来て廊下で魔女に甘えた
それから父さんもやって来て、魔女の顔を見るなり、いきなり大きな声で泣き始めた
それで父さんは《涼子》に思いっきり殴られた
それはいつものことだったけど
でも今回は違った
父さんが《涼子》を殴り返したんだ
目を見開いて驚く《涼子》の前で・・
父さんは魔女にすがりついてワンワン泣いた
父さん・・
男らしいのか、男らしくないのか・・ よくわかんない
夜は、何でかみんな凄い勢いでご飯を食べた
みんなで 「もっと もっとお~!!」 ってお代わりした
魔女は最初忙しそうに動き回ってて
それでやっと座ったから、僕はすぐに魔女にくっついた
そしたら《バブー》が割り込もうとしたから殴った
その後《アゾ》が無理やり魔女のお膝に乗ろうとしたから僕は《アゾ》も殴った
《アゾ》は侍みたいな厳しい顔で反撃してしてきて
僕らは大喧嘩になった
毛が飛び散って、大騒ぎになって
僕は魔女に爪を切られた・・
僕はちょっと悔しくなって爪切りを隠した
他の猫の爪も切ろうとしていた魔女が、僕の隠した猫用爪切りをいっしょけんめに探した
けど見つからない
そりゃそうだよ、僕は何かを隠す名猫だからね
《ユリぼうず》が 「背中が気持ち悪い・・」 って、ずっと魔女に言い続けて
背中の検査してもらってて
その横で、家族①がガタガタ(地震)のせいで毎日がどんなに不安で大変だったかを魔女に言いつけてる
魔女コンの《ジンジン》は
わざわざ魔女の顔の前に行っていっしょけんめにおしゃべりだ
魔女が何かで他を向くと、そっちに移動してまでおしゃべりを続ける
みんなが色んなことを言ってて、魔女はその全部をいっぺんに聞かなきゃならない
《水玉》がぐったりした感じで眠ってる
魔女がいない間は、お外の見回りで大変だったんだ
いつもの何倍も見回りしてたもん
おかげで《涼子》も父さんも魔女がいない間、無事に過ごせた
魔女が恐怖の袋(スーツケース)を開けた
すぐさま《凜》が検査を始めた
恐怖の袋の中から、色んな食べ物の匂いが飛び出した
そして食べ物が続々と運び出された
見る見るうちにテーブルの上が食べ物であふれた
こういうのを 『きゅーえんぶっしゅ』 って言うんだって (救援物資ね・・)
ニャパールの人たちからの 『きゅーえんぶっしゅ』 なんだって
僕らはわいわい言ってその匂いを嗅いだ
それからぐったりして寝ました
朝になったらやっぱり魔女がいた
夢じゃなかったあ~