子供が遊びづらい世の中・・ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

魔女


アトリエに美術館から送られてきたポスターが張ってある

《ユリぼうず》の大好きなマグリットの絵のポスタ-だ


それを見ていて・・

魔女が、来週あたり、美術館に行こうかな・・とつぶやいた


するとその時の教室の子供たちが一緒に行きたい!と言い出し

引くに引けない状態になり・・


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何年振りかに横浜美術館に行くことになった

急に思い立ったので、都合のつく子は集まりましょう

ということで、不慣れな電車に乗る


子供切符の買い方は、駅まで子供を送って下さったお母さんにお世話していただいた

さあ、無責任な先生と一緒に出かけましょうか


無責任・・ なんですよ


以前にやはり横浜美術館に行った時

帰りに地下鉄の桜木町駅に小学2年の生徒ひとり、置いて帰ってしまったことがある

夜の遊園地遠足では、終バスに幼児を置き去りにした前科もある


魔女がどれだけ責任感に欠けているか

そこのところをちゃんと子供たちに説明し、責任は各自で取るように注意を促した

こうして責任転嫁も終了し


さて、ランドマークに向かう動く歩道では

「魔女! そんな子供じみたことをしちゃダメだよ!」 とか

「魔女! ふざけた歩き方をしないで! 恥ずかしいよ!」 とか

子供たちにいっぱい注意された


横浜美術館は小学生は無料だ

だから魔女だけがチケットを買わなくちゃならない


窓口で常設展&企画展の高いチケットを出されたので

慌てて常設展のみのチケットを!と 

子供のひとりが、「貧乏だからね・・」 と同情してくれた


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子供たちは正直だし、画家に対しての固定観念がないから

職員の前でも腹蔵のない意見を言う


        子供たちが一番興味を示した作品


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そして、やはりマグリットとダリの絵には興味を示す


恙無く絵画を観終わり

子供たちを美術館前の噴水広場に追いやり

魔女はその後、ひとりでゆっくりと鑑賞する


外に出ると子供たちは遊びまわっており

お腹が減ったので早速鳩やスズメたちと一緒にお弁当を食べる


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        鳩さんやスズメさんたちにもおすそ分けです


昼食後は思いっきり遊ぶ

魔女も子供たちと一緒に走り回った

天気も良く、すごく楽しかった

その後移動して遊び場を変えた


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             広場でマジックを見る生徒たち 


街中で遊んでいて思ったこと


子供たちと遊ぶのに

人に迷惑をかけない場所を選んで遊んでいるのだが


危険だから・・ 危険だから・・ の文字がいっぱい

なんもできない


『ここから上は危険』 と書かれたところから下の石段で遊んでいても

警備員さんに 「怪我するといけないから乗らないでね」 と注意される


子供に何一つ冒険の機会が与えられない

ほんのささやかな冒険でさえもいけないらしい


確かに、石段から降りる時に顎を打った子がいた

「誰がいけないの?」 と聞くと

「自分がいけない」 と答えた


それで済まないのが今の世の中なのだ

何かがあると 「誰の責任だ!」 と騒ぐ


こんなところに段を作った者が悪い

こんなところにこんなものがあるのが悪い

人のせいにするばかり


つまり、子供たちに学習の機会を与えないように出来ている

子供たちが体を一杯使って遊んで、怪我をしたっていいじゃない

木から落ちたって仕方ないじゃない

怪我くらい騒ぐほどのことじゃないでしょう


警備員さんも責任上の問題があるから注意しなければならない

高齢の警備員さんの申し訳なさそうな顔が物語るものは・・

世知辛い世の中だ


過保護な時勢は軟弱な子供を作る

子供は痛みを知り、血を流して強くなるんだ

子供には様々な痛みを思い知らせい!


幸いこのアトリエの子供たちの保護者は

そこのところしっかり解っておられる


なにせこんな魔女に平気で子供をあずけるくらいだから

本日も子供たちが立派に魔女の保護者を努めてくれました

大変お世話になりました


反面教師という言葉がある限り

それでも魔女は先生なのだ! ケェ~ッケケ 音譜