『出かけたがり』
ジョン ブリアン
珍しく魔女がお出かけするんだって
ユリぼうず 「僕もついて行って差し上げる」
魔女 「はいダメ、今日はちょっと遠くまで行くからね」
《ユリぼうず》はとぼとぼと部屋から出て行った
珍しく聞きわけがいい・・
いよいよ魔女がお出かけなので僕はお見送りで一緒に外に出た
僕ら 「・・・」
魔女 「《ユリぼうず》・・ 何やってる」
ユリぼうず 「行くんなら僕を轢いてから行って・・」
魔女 「車の前にいたってムダよ、バックで出るから・・」
《ユリぼうず》は慌てて起き上がり、ドアの横に先回りした
そして魔女がドアを開けるや否や車に飛び込んだ
何が何でも行く気だ
魔女が外に出そうとすると、大声で騒ぎ、席に爪を立てて反抗する
魔女が諦めた
いってらっしゃ~い
(わ!三白眼になってる・・ その気だ・・)
魔女 「ほら、《ユリぼうず》、起きて!」
ユリぼうず 「はい・・ おお! 大型バイクだ!!」
「バカ・・ うちのバイクだよ・・ はい、家に到着です!」
『むだな引き出し』
ボンネット
まじょの机には引き出しが2こついていて
そのとなりのにあるたなには何こかの引き出しがついている
何日か前
ついにまじょがさいごの引き出しの取っ手を取ってしまった
取れたんじゃない、取ったの
わざと取ったんじゃない
引っぱるたびにどんどんこわしていくの
これで全部の引き出しに取っ手がなくなった
どの引き出しも開けられない!
とまじょがさわいでいる
『誰の仕事だっ』
水玉
だらしのない魔女の代わりに・・
今日も生徒が水場やバケツを洗っている
「おい魔女! 自分でやれよっ!!」