僕らが子供じゃなくなる日 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

ジョン ブリアン


昨日《凛》がテリャスで《ボンネット》と《バブー》との追いかけっこでエキサイトしていた


テリャスでは木のテーブルが崩壊しており

それは軍団にとって絶好の遊び場となっている


まじょねこ日記-Jyon brian 09925

日記を言う猫の椅子に《凛》が座っているものだから、猫ハウスのてっぺんから本日の日記を言う《ジョン ブリアン》

その一生懸命に話す様子が面白かったので写真を撮ってみた


その時テリャスの奥からボンネットに追いかけられて走って来た《凛》は

一旦壊れたテーブルに飛び乗り、そのまま手すりに飛び移るつもりだったようだが


勢い余って・・

手すりを飛び越え、庭に落ちてしまった

バッシャン! 

この音は《凛》がジャスミンの茂みに落ちた音だと思われ


僕は思わず手すりに飛び乗って下をのぞいた

だけどもう夕方で、最近では暗くてよく見えない


すると、僕の隣にいた《バブー》が

いきなりテラスから庭に飛び降りたんだ


僕たちはびっくりした

間違って落ちることでもない限り

そこから飛び降りる勇気なんて誰も持ってなんかいない


庭から、《バブー》の《凛》を呼ぶ声が聞こえている

それは小刻みで独特な呼び方だ


だけど《凛》はどこかに行ってしまったようで・・

《バブー》はいつまでも呼び続けていた


暫くして《バブー》が部屋に戻って来た

《凛》が帰っているかも知れない・・ と思ったんだ


《バブー》は鳴きながら部屋の中をうろついていたが

そこに《凛》がいない事を悟ると

なお一層大きな声をあげて鳴き始めた


テリャスから外に向かって《凛》を呼び続け

部屋に入っては魔女に《凛》を探して来て! と訴える


魔女が 「バカじゃないんだから、そのうち帰って来るからそんなに心配しなくても大丈夫だよ」

と言っても、まったく聞く耳を持たない


《ボンネット》も目を三角にしておろおろとテリャスとお部屋を行ったり来たりを繰り返している


魔女が夕食だよ、って呼んでもそれどころじゃない

《ボンネット》も《バブー》ご飯なんか見向きもしない

僕らも《凛》が心配でほとんど食べられなくて

お茶碗の中には大量のご飯が残されたままだ


心配のあまり

《バブー》が魔女にしがみついて泣き出した


魔女はしぶしぶ《凛》を探しに部屋から出て行った

そしてすぐに《凛》を抱えて戻って来た


《バブー》が《凛》に駆け寄って点検をし、その体をなめてあげてる

《凛》は《バブー》の鳴くテリャスを見上げて玄関にいた


部屋の中では《凛》と《ボンネット》が追いかけっこを始め

《バブー》は《凛》が見つかったことで、すっかり落ち着いた


不思議だな・・

ついこの前まで、《ボンネット》に面倒を見てもらうばかりだった《バブー》が・・

今はいっしょけんめに小さな子の心配をし、面倒を見ている


     まじょねこ日記-Babu&Rin
     心配したあまり疲れて果て・・

     《凛》を抱えたまま、ぐったりと眠る《バブー》(左)と

     《バブー》にいっぱい心配をかけた《凛》

    
ボンネットだって、《バブー》が来たら

子供をやめてお兄ちゃんになった


小さな子猫がやって来た日

それまでいた子は

例えどんなに小さくても、お兄ちゃんやお姉ちゃんになる


それまでわがままいっぱいに暮らしていた子が

新しい子猫のために精一杯の我慢をし

世話をするようになるんだ


それは順番というものを教える事から始まり

ご飯の時間と貰い方

道具を利用して遊ぶ方法


そして虫の取り方

鳥のおびき寄せ方


《バブー》は《凛》がトイレに入ると、付いて行き

《凛》のトイレが終わると、砂をかけてあげる


「自分でやらせなさい! 甘やかすな!」 と叱られながら・・


   ・・・・・・・・・・・・・


《ボンネット》はいっしょけんめに《バブー》の面倒を見たし

《バブー》を大切にした


      まじょねこ日記-Bonnet&Babu
       「《バブー》は ぼくが めんどうをみるの!」


そんなお兄ちゃんに育てられた《バブー》は

今度は自分がそうしてもらったように

《凛》をいっしょけんめに育てている


     ・・・・・・・・・・・


僕の面倒を見てくれたのは《インジゴ》と《ユリぼうず》だった

少し大きくなった僕は《インジゴ》と一緒に《アゾ》や《ボンネット》の世話をた

ああ見えても《アゾ》は、《ボンネット》の面倒を見ていた


《インジゴ》はニャバーランドに行くまで、ここにやって来た子猫の全員を育て続けた


そう考えると

《ユリぼうず》がわからんちんなのは、子供時代が長かったせいかも知れない・・

(《ユリぼうず》の子供時代は2年半も続いていた)


まじょねこ日記-Yuribouzu 09925
そんな《ユリぼうず》は・・

何が気に入らないのか、本日も 『立てこもり中』

〔アトリエの物入れの中にて〕


           まじょねこ日記-Yuribouzu 09925
        魔女 「《ユリぼうず》・・ どうしたの・・」


        ユリぼうず 「ほっといて・・」