溺れる女 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

ジョン ブリアン


      まじょねこ日記-Jyon brian 09923

魔女が悪魔の支払いに旅行のお金と僕らの春まで分のご飯代を使い果たして、僕らによって告発され、有罪になって・・

そのお金を弁償するのに、昼も夜も働いていたのだが

夜の仕事のせいでテレビの死体番組を観られない辛さから働くのを嫌がり

花の絵を描いた


この前それらを持ってどこかに出かけ

引き換えにお金を持って帰って来た

物々交換だ

(猫にとってはお金もただの物・・)


それからというもの

魔女はいつも通りの怠慢な日々を送っている


(ひょっとしてまた魔女の話を言う気なの・・? もうヤだ・・)


夕べ魔女がお風呂に入る決心をした (それかっ!)


どうしてお風呂などに入る事にしたの? と聞いたら

月下美人が咲いたからだ、と答えた

関連性がイマイチわからない


それで魔女はそのための準備をした

先ず算数の本を用意する (ナンプレです!)

それからチエノワっていうのを引き出しから出す

最後に冷えた丸い果物(梨)を切る

もういつだったが忘れたけど

前の時は冷えたぶどうだったな


いずれにしてもいただきものだ (いちいち言わなくてもいい!)


果物のお皿と、ニャンプレの本と、チエノワの用意ができて

いよいよ魔女がお風呂に向かう


僕はお部屋の中にいるから、この後のお話は部屋の外にいた《水玉》にバトンタァ~ッチ!



水玉


はいよ、《ジョン ブリアン》 !


     まじょねこ日記-Mizutama 09923


魔女は暖かくした水の中に入り

顔の前まで蓋をする

そしてそこに持って来た物を置く

お風呂の部屋はまるで小さなリャビングのようになる


そしてニャンプレをしながら果物を食べる

ニャンプレの途中で、魔女がお風呂に入ったことに気づいた《アゾ》がやって来る


ひとりだけで可愛がってもらいたくて走って来る

そして開けっ放しの(閉所恐怖症なので・・)入り口をまたぐ時には、すでにゴォ~ロゴロと喉を鳴らしている

《アゾ》は蓋の上に飛び乗り、目の前の魔女の顔を両手ではさみ

ご機嫌の印のゴォ~ロゴォ~ロをお風呂中に響かせて・・

嬉しさのあまり、思わず魔女の鼻に噛み付く


《アゾ》の下の牙が魔女の両方の鼻の穴に丁度良く刺さり

魔女はその痛さのため、涙目になる


それから《アゾ》はもっと立ち上がって両手を魔女の頭に置き

そこをいっぱいモミモミをしながら魔女の顔の真ん前で、ゴロゴロの合間に訳の分からない話を長々とする訳で・・

魔女はそんな《アゾ》の話を、モミモミの痛さを我慢しながらしかめっ面で聞いている

たぶん魔女の鼻の中と頭には、小さな穴がいっぱいあいていると思うよ


そんな《アゾ》の甘ったれは相当長く続く(約20分)


その後、満足した《アゾ》は蓋の上で眠り始める

魔女はもう冷たくなくなった果物を食べ

またニャンプレの続きを始める


あっ! 魔女が果物の皿を水の中に落っことした!

魔女はあわててお風呂の水の中に散らばった果物を拾って・・ それを食べてる

「ナシが暖かい・・」 とか言って・・


果物を食べ終わり、ニャンプレに飽きた感じになったら

今度はチエノワを始める

家には本格的なチエノワがいっぱいあるんだ


お風呂の部屋には《アゾ》のゴロゴロと

チエノワのカチャカチャが響いている


それが暫くすると決まって静かになる

《アゾ》が熟睡し、魔女もチエノワを持ったまま水の中で熟睡してる・・


それから暫くすると・・

突然恐ろしい音がする


ドッチャドッチャあせる バッチャバチャあせるあせる


《アゾ》がお風呂場から飛び出してくる


また魔女が溺れているな

ドッチャンバッチャンあせるあせる と溺れているな


魔女のお風呂タイムは毎回このように始まり

必ず溺れて終了となる


魔女が入った次の朝お風呂を使うここの家族は

必ずお皿とニャンプレとチエノワを持って出て来る