時代劇に影響された猫と、暴力アニメに感化された仔猫と、きびだんご | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

ジョン ブリアン


昨日の夜

やっと雨があがったので、僕は夕食後の散歩で外に出た

しばらくして戻って来て、猫用出入り口から洗面所に入ると・・

そこの隣のお風呂のお部屋から魔女と《アゾ》の話し声が聞こえた


ええ~! 魔女ってば本当に《アゾ》とお風呂に入ってるよ!


魔女は狭いお部屋のドアは絶対に閉めない

ヘーショキョーフゥショーだから閉めない

僕はお風呂のドアのはじっこからそっと中を覗いてみた


すると・・

お風呂の水が溜まった箱(バスタブ)に魔女が入っていて

箱用のフタは魔女が入っている所だけが開けられている


《アゾ》は体を洗われたりしてなくて

箱の上に置かれたフタに乗っかって、魔女の顔のまん前で、うにゃにゃんしている

魔女にいっぱいなでてもらってて

ごお~ろごろ、ごお~ろごろ言ってる

そのごろごろが、お風呂のお部屋中に響いている


《アゾ》がいつもと違ってうんと優しい顔になってる

そして、魔女の手や顔をなめながらいっぱいお話をしている


あ・・ 魔女の鼻に噛み付いた!

猫って嬉しいと、つい、かっぷ!って噛んじゃうんだよねぇ

魔女は痛そうだけど我慢して笑ってるよ


《アゾ》はいっぱい、いっぱい甘えてた・・

《バブー》が言った通り、《アゾ》は淋しかったんだ・・


そこから廊下に行こうとすると、お風呂から僕が見えちゃう

だから、僕はまたそっと外に出た

もうしばらく、お外にいよう・・


《アゾ》、お誕生日おめでとうね



魔女は夕べ《アゾ》の縄張りに誰も乗ってはいけないと言った


それで今朝、《アゾ》はやっと自分の場所に戻った

だけど、クッションの臭いをかいで大いに文句を言った


アゾ 「な、なんだ こで! くっさいじゃないか! だでのにおいだ!」


魔女 「そのうち自分の臭いがつくから・・」


アゾ 「き、気に入らん! そっこく とりかえまっせい!!」


魔女 「・・」


アゾ 「とっ、とりかえまっせい!!」


魔女は《アゾ》を持ち上げ・・ クッションを裏返した


アゾ 「・・」


《アゾ》が寝ちゃった・・


     まじょねこ日記-Azo 09724
 


バブー 「《アゾ》の しゃべり方、ちょっとへんです」


水玉 「テレビの見過ぎなんだよ・・」


ボンネット 「ぼくだって テレビ見るてるよ」


水玉 「おまえが見てるのはアニャマル プリャニャットだろ、《アゾ》が子供の頃から好き好んで見てるのは古い劇だ」


僕 「知ってる! いつも家族②と一緒に見てるあれでしょ!」


水玉 「そうそう・・ トノサマとかヒッツケトーゾクアラタメール方とか出てくるやつさ」


魔女 「時代劇っていうんだよ」


ジンジン 「あのしゃべり方は間違いなくその劇の影響だよ」


ボンネット 「だけど家族②は けさ、ボニョボニョみてたよ」


水玉 「あれは一貫性がないんだ、だってさ、真剣な顔してそのジダイ劇をみてたかと思えば、ボノボノみてキャハキャハ笑って、日曜は仮面リャイダーで握りこぶしだぞ」


僕 「そういえば《凛》が魔女と一緒にみてるアニャメのことだけど・・ あんなの子供に見せていいの?」


ジンジン 「僕もそれ、心配してる」


僕 「ねえ魔女、あのアニャメさあ・・ 幼児教育に悪いよ」


水玉 「俺もそう思うぞ、《凛》がいきなり俺らの上に飛び乗るのってその影響だろ」


魔女 「別にいいじゃん・・」


魔女はアニメが嫌いで普段は絶対に観ないんだけど

ひとつだけ大好きなアニャメがあって・・

これが《凛》に悪影響を与えていると思われ

おかげで《凛》が日に日に凶暴になっている


《凛》が、いきなり噛みつくのも、猫ハウスから僕らに向って飛び降りるのも、絶対にこのアニャメの影響だ

僕らは、魔女と《凛》がそのテーマソングに合わせて体を揺すっているのを見るとゾッとする

僕らがいっしょけんめに新しい子を教育しても、必ず魔女が台無しにするんだ


(以前キッズ ステーションで放映していた 『ポピー ザ パフォーマー』 という意味もなく過激で短いアニメなんですが・・ これ、最高に面白い! と魔女は思うんだけど・・ 仔猫に見せちゃダメなのかなぁ・・ よければ皆さま、ダウンロードして観て見て下さい、 「なんだこれはぁ~!!」 ってボコされそう・・ それも好みの問題なので、期待外れでも魔女のせいじゃありまっせ~ん!



今日魔女が 『きびだんごう』(きびだんごです) っていう食べ物をもらった

『きびだんごう』の箱にはこう書いてあった


「まじょの けらいになるこに あげてください」


それで、誰が魔女のけらいになって 『きびだんごう』 を貰うかで僕らは喧嘩になった

『きびだんご』 は6で僕らは9だから喧嘩になった

(きびだんご6個、猫9匹)


『きびだんごう』 を床に置いて僕らが喧嘩してる間に!

《凛》が2こ食べちゃった


結局、残りをちぎってみんなで分けた

喧嘩なんてしなきゃよかった・・