縄張り消滅 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

ジョン ブリアン


夕べ、廊下に《アゾ》がいた・・

っていうか、ほぼ一日中廊下に《アゾ》がいる


魔女 「《アゾ》、入りなさい、夕食の時間だよ」


アゾ 「・・し、しょーがないなぁ」


水玉 「何が 『しょーがない』 んだよ」


アゾ 「・・」


僕 「ご飯食べたくないの?」


アゾ 「うるしゃい!!」


ボンネット 「《アゾ》・・って、おこった時だけは じょうずに しゃべるね」


アゾ  ぼかっ!!


ボンネット 「いったぁ~い!」


アゾ 「だ、だまらっしゃい! たわけっ」


《アゾ》は独立宣言当初の何日かは《涼子》と遊び暮らしていたんだけど

このところはいつも玄関か廊下にいて・・


ジンジン 「《アゾ》、 《涼子》と遊ばないのか?」


アゾ 「・・あ、あついんです、 おっ外が あっつく なってきましたんで・・」


ジンジン 「《涼子》と喧嘩したわけじゃないんだね」


アゾ 「な、なかよしなんだあ~! でも《りょこちゃん》、えばってるんだあ~ だっから あっそばないんだあ~」


僕 「えばってるから遊ばなんだ」


アゾ 「ち、ちがう・・ あっそばないのは、あっついからだぞ」


僕 「どっちなんだよ・・」


ジンジン 「別にいばってるのは構わないんだ・・」


僕 「じゃあ、お部屋に戻っておいでよ」


アゾ 「うう・・う~む・・」


僕 「嫌なの?」


アゾ 「き、き、気に入らんのよ・・」


僕 「何が?」


アゾ 「あ、あでじゃ!!」


     まじょねこ日記-Yuribouzu 09722
         「崇めろやあ~!!」


アゾ 「あ、あでは《アジョ》の なわばりなんだが、そーでしょー!!」


僕 「そう・・ だったよね・・」


水玉 「どんだけちっちゃな縄張りなんだよ・・」


アゾ 「そ、そでなのに な、なんなんだ、 あの ありさまはっ!」


水玉 「おまえが独立するなんていうからじゃないか」


アゾ 「ね、ねこは・・ 気がかわることも あるんだろう、《みじゃたま》だって 知っとるだろーが!」


水玉 「知らねえよ!」


アゾ 「まじょ! ドアを 開けまっせい!」


魔女 「やっぱり出て行くの?!」


アゾ 「こ、こんなとこ おられん!!」


魔女 「《ユリぼうず》には、《アゾ》の神聖な場所には乗らないように言っておくから・・」


アゾ 「ほ、ほんとうだな!」


《アゾ》はご飯だけ食べるといっぱい文句を言って出て行った


そして・・今朝

廊下の《アゾ》に向って魔女が声を掛けている


魔女 「《アゾ》、朝ごはんだよ」


アゾ 「・・」


魔女 「どうせ一晩中廊下にいたんでしょ、いい加減お部屋に戻っていらっしゃい」


《アゾ》はとことこお部屋に入って来た

そしてみんなと一緒にご飯を食べて・・


一晩考えてお部屋に戻ることにしたんだろうね

食事を終えると自分の場所に向った


アゾ 「・・」


魔女 「どうしたの?」


アゾ 「・・・!!」


僕ら 「おえっ!」


アゾ 「あ・・ あでは なんだあ~!!」


魔女 「ひえっ~!」

     
まじょねこ日記-Rin 09723
           「アガメナシャイ!」


アゾ 「もー いやだあ~!」


魔女 「ごめん、今度こそちゃんと言っておくから!」


僕ら 「あ~ぁ・・ 出て入っちゃった」


夕食の時間になった


魔女 「《アゾ》、夕食だよぉ~」


アゾ 「・・」


僕 「・・!」


魔女 「《アゾ》、ごはん、台所に用意してあるからね」


僕 「魔女、マズイよ!!」


アゾ 「・・あ、あでは なんなんだあ~!!」


魔女 「え・・ なに?」


     
まじょねこ日記-Yuribouzu&Bonnet 09723
            お母ちゃんと一緒


アゾ 「やっくそく やぶりがあ~!!」


魔女 「げっ~!!」


《アゾ》は開けられたドアからそのまま出て行ってしまった

ものすごく怒って出て行ってしまった



外は雨が降っている

僕らはみんなしてアニャマル プリャニャットを見ていた

するとドアの向こうで・・


ガリガリガリガリ!!


魔女 「なに!?」


水玉 「誰かがドアを引っかいてるぞ!」


ジンジン 「誰かたって、《アゾ》しかいないじゃないか・・


アゾ 「ド、ドアを開けまっせぃ!!」


魔女 「《アゾ》、どうしたの?」


アゾ 「つ、つ、つまらん! 一人で おっても つまらん!!」


僕 「どうしたいんだよ・・」


アゾ 「わっ、わっからん!!」


魔女家は色々大変で・・