お稲荷様と野良になった猫 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

魔女


昨日、東京の王子に行った


ちよちゃんと一緒に歩いていると、祭囃子が聞こえ・・

つられてそちらに足を向けると

数件並んだ屋台の先に稲荷神社があった


装束稲荷神社


まじょねこ日記-Ouji 0926

大晦日、日本中の狐がここに集結し、装束を整え

大晦日から元日に掛けて

この装束稲荷から王子稲荷神社に向けて練り歩くのだと


ちよちゃんがそう教えてくれた


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大晦日に着物を着て行けば 

魔女も狐に化けられるそうな・・

和風からはかけ離れたこんな顔でも

狐のお化粧を施せば何とかなるかなぁ


本日の目的を後回しにし、王子稲荷神社まで歩いてみる

ここも詣でる人々で賑わっていた


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《バブー》風狐さま


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マタタビ癖の悪い時の《ジョン ブリアン》風狐さま


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 狐さまには油揚げ


何体かのお狐様を眺めながら

途中で願掛けの石を持ち上げたりもしながら

神社を一巡りして帰りの鳥居をくぐった


ここから徒歩で隣町に向う



その街の、いつも通る細い路地で

私達はいつも同じ場所で立ち止まり

一匹の猫の姿を探す


前にも書いたが・・

火事で家も家族も失ったと思われる茶トラの猫だ


初めて会った時は冬で

焼け爛れた耳と顔の一部が痛々しかった


それでも火傷の顔を一生懸命に擦り付けて来るので

痛いだろうに・・ と不憫に思ったものだ

このまま痩せていったり、怪我が治らなかったら

連れて帰ろうか・・ とも考えた


まじょねこ日記-nora

次に会った時、まだ耳の火傷は治っていなかったものの

よく太ってはいたので安心した


それからも何回か会って、少しの間遊んだり撫でたりもした


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いつもいる路地の向かいのブティックの前で


そして昨日・・
私達が立ち止まると、いつものようにこちらにやって来た

そして、飼われている猫がやるように

人の手を痛くしない程度に噛んだり引っかいたりしてじゃれた


耳は火傷により、もう毛が生える事はないと思われるものの

ほぼケロイド化して、一年前程の痛々しさはなくなっていた

以前にも増して太っているようにも思われる

不憫に思った誰かがご飯をくれているのだろう

この猫がいつもいるこの路地の少し先には

火事で焼けてしまった一軒の家があった

家があって、人がいたその場所は

今は駐車場に変わってしまっている


この猫は家があった場所が見える所にいつもいる

そしてそこから離れようとはしない

 

     まじょねこ日記-Jyujyou cat 0926


誰かを待っているのかい・・


抱き上げた猫から

暖かなお日様の匂いがした


この子は、そのまま腕の中で眠ってしまった