家族が揃って・・ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

ジョン ブリアン


久し振りに日記を言います



昨日のこと・・

魔女が僕を連れに来てくれた

病院の先生がお電話をしたんだって

お迎えには家族ちぃも一緒に来てくれた



僕は突然でぶっくりしたんだ

バスケットに入れられた時は本当に嬉しかったよ

どのくらい嬉しかったかっていうと・・

バスケットの中でおしっこしちゃったくらい



お家に戻ったら、みんなが走って来た

それで交代で僕の臭いをかいだ



      Jyon Brian-2 081030
      僕の一番のお気に入りの場所  猫ハウスのてっぺんに乗せてもらったよ

      僕は子供の頃、ここから何度も飛ぶ練習をしたっけ・・



それからみんながはしゃぎ出した


《ジンジン》は凄い勢いでお部屋中を飛んで走った

《ボンネット》が《ジンジン》の後を跳ねながらついて行く

《水玉》は、「《ジョン ブリアン》、僕がこの箱に入って見せようか!」 なんて有り得ない事を言ってふざけ

   


Mizutama 081030


《アゾ》は何だかおろおろとしていた


魔女が 「廊下の手すりに誰かが乗っかって《ジョン ブリアン》を見ているよ」 と言った

手すりの上で、《涼子》が目を細くして僕を見ていた


《ユリぼうず》が僕の顔に鼻をぎゅうっと押し付けてきた

それで僕はいつもの癖で思わず唸ってしまった

だのに、《ユリぼうず》はいつものようには怒らないで、悲しそうな顔になって椅子の上に行って眠るみたいにした

僕は唸ってしまった事をすごく後悔した



僕 「あの・・ 《ユリぼうず》、臭いをありがと・・」


ユリぼうず 「うん・・」


僕 「あと・・ いつも病院に来てくれてありがと」


ユリぼうず 「うん」

 

Yuribouzu 081030


ボンネット 「《ジョンブブ~》!! アソブ、アソボ!」


魔女 「ダメよ、《ジョン ブリアン》はあまり動いちゃいけないの」


アゾ 「《ジ、ジョン ブジアン》 か、帰って来ましたんです」


水玉 「知ってるよ・・」



それからすぐに晩御飯になった

僕は早く食べたくて、みんなに混ざってうろうろした



僕 「いつものご飯をちょうだい!」


魔女 「え・・ いつものでいいの?! 病院のご飯をみたら高級だったから、ずっとそれを食べていたから・・ もう家のご飯は食べて貰えないかな、って思ってたのに」


僕 「お家のご飯が欲しいの・・」


魔女 「じゃあ、はい、《ジョン ブリアン》のご飯、大盛りだよ」



 「ガツガツガツ!! ガブガブガブ!!」


みんな 「・・」


僕 「・・足りない」


ジンジン 「僕のをあげる・・」


魔女 「え・・」


ジンジン 「僕、今日はご飯いらないから《ジョン ブリアン》、食べていいよ」


僕 「ガブガブッ!! ガツガツッ!」


水玉 「こいつが・・ こんな食べ方するなんて・・」



ユリぼうず 「初めて見た・・」 



アゾ 「そ、そりゃや そーだろう、やっせたんだから そりゃそうなんだ!」  


家族ちぃ 「高級ご飯ばかり食べてて、ジャンクフードに飢えてたんじゃない・・」


魔女 「うちのご飯はジャンクフードか・・ 安い缶詰が懐かしかったの? たくさん食べて体力つけてね」


僕 「これがおうちの味だよね!」


家族ちぃ 「これが家の味・・ 何だか 不憫だ・・」



魔女が《ジンジン》のためにもう一個缶詰を開けた

《ジンジン》はまた僕に 「食べる?」って聞いた

僕はご飯を3回お代わりした



食後にみんなが体をなめている



魔女 「あれ・・ 《ジョン ブリアン》そんな所で何やってるの?」


僕 「これ・・どうかな・・?」


魔女 「これ、って、それ、トイレのカバーだよ・・」


僕 「僕、こうやってここに入っていたらいいんじゃない? 先生が言ってたじゃない、『出来れば病院のお部屋みたいな所に入れておいて方が良いんですけど』 って」


魔女 「ああ、それで魔女が 『家にはそういうゲージはないんです・・』 って言ったんだ」


僕 「だから僕、これはどうだろう・・って思って」


魔女 「それで自分で考えたの? 《ジョン ブリアン》・・ 本当に人の話をちゃんと聞いているんだね」



僕 「・・魔女、 僕、また病院に戻るんでしょ」


魔女 「・・それも聞いてたの」


僕 「動く箱の中で先生が言っていたじゃない、本当はずっと病院にいなくちゃいけないんだけど、僕には大きな事をするから・・ その前に週末っていうのを家族と過ごさせてあげて、って」


魔女 「《ジョン ブリアン》・・」


僕 「僕が家に帰れたのはきっと魔女の 『つぶやき』 のおかげだね」


魔女 「だって、誰かが足りないハロニャン パーティーなんて絶対にやりたくないもの・・」


僕 「魔女・・ 僕がまた病院に戻る事・・ みんなに言わないでください」


魔女 「・・」


僕 「お願いします・・」


魔女 「わかってるよ・・ 来週になって病院に戻る時には分かっちゃうけどね」


僕 「でもそれまでは言わないで・・ 僕、みんなで楽しくハロニャン パーティーがしたいんだ、みんなにうんと楽しくしてて欲しいの」


魔女 「・・うん、大丈夫 言ったりしないから」



僕 「魔女、ありがとう」



魔女 「ありがとうだなんて・・」



魔女がトイレのカバーを暖かい絨毯の上に持って来てくれて

中にハロニャン模様のひざ掛けを敷いてくれた

僕はその中に入ってじっとした



Jyon Bria -2 081030




《ボンネット》が僕と遊びたくて、何度も覗きに来るから

魔女が大きな布で僕の入ったトイレカバーを覆った

すると《ボンネット》は布の隙間から手を突っ込んでばたばたさせる



それで《ジンジン》が《ボンネット》を見張ってくれた

魔女のバッグをいっしょけんめ引きずって来て・・

封印しながら見張っている



Jinjin 081030



みんなが僕の回りにいて

魔女は毛布を持って来て、僕の側で寝た

夜中に目を覚ますと、トイレカバーの入り口から魔女の顔が見える



みんなと遊びたいけど、我慢しなくちゃ・・

僕がハアハアすると、すぐに病院に連れて行かれる

先生がそう言っていた

そうしたら僕はまたここに戻れなくなっちゃう・・



みんなが揃ってハロニャンをしないといけないんだ・・



今夜は僕らの 『ヘロニャン パーリー』




魔女


高級缶詰を貰っていたにも関わらず

《ジョン ブリアン》はすっかり痩せ細っていた

ひとりぼっちの日々が長く続いて

心が痩せて、それが形になったように思えた



《ジョン ブリアン》は頼りなさそうに見える子だけれど

実はもの凄く利口で・・

それは病院の先生方を驚かせた



扉を開けようと(ゲージの場合)、鉄柵の間から手を出し、蝶番を外すなんてことはしょっちゅうで

終にはゲージに鍵を掛けられてしまった



エリザベスカラーをあっという間に取ってしまうので

カラーはガムテープで頑丈に貼られてしまった



夜になると、点滴を上手に外してしまう

先生は、点滴が取れないように必死で工夫をするのだが

《ジョン ブリアン》はそれもまた上手に抜いてしまう

先生は終に諦め、抗生剤の点滴を注射に変えなければならなかった



「《ジョン ブリアンちゃん》とは頭脳の追いかけっこの日々です。 それにしても・・自分も辛いだろうに、他の動物の心配ばかりしています・・ 毎日悲しそうな顔をして・・」

と先生がおっしゃっていた



来週に控えた《ジョン ブリアン》の開胸手術

絶対に安全だとは言い切れないから

この週末は家族で過ごす事になった



こんな時でも、《ジョン ブリアン》の家族を思う心に

魔女の胸も苦しくなる



おまえはそれほど強いのだから、きっと大きな手術も乗り越える

《ジョン ブリアン》を信じている家族、そしてまた家族同様の人たちがいる事を絶対に忘れないで下さい