猫日記 ~ベーグルと病棟模様~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

アゾ


《アジョ》は毎朝おやくめをします


私 「ま、まじょ~! めっだかさんのごっはん、ごっはん!!」


水玉 「まだ起きて来ないのか・・」


私 「さ、さっきから ずっと おっこしているんだがなぁ・・ まじょお~!!」


魔女 「う、うう~ん・・」


水玉 「起きそうで起きないな・・」


ヤマトのお兄さん 「魔女さ~ん、宅急便ですよお」


私 「ま、まじょ! たっ、たっきゅびんですが!」


魔女 「ううう~ん・・」


水玉 「ダメだな・・」


ヤマトのお兄さん 「魔女さ~ん、食べ物ですよお~!」


魔女 「え・・ は、はい! はい!! 待って、行かないで!!」


水玉 「《アゾ》、これからは 『食べ物ですよお~!』 って言って起こすといいよ」


私 「わ、わっかった!」


ヤマトのお兄さん 「はい! 魔女さん、食べ物・・

                         げっ!!」


魔女 「やだ、また走って行っちゃったよ・・」


私 「ま、まだまだ ば、ばけ物の かおですから、 こっ、こっの前は くっちさけ女だったがの」


魔女 「今日もまだ変?」


水玉 「昨日よりはだいぶいいよ・・」


はこの中には、食べ物がいっぱい あったんです


魔女 「ベーグルが・・ いっぱい・・」


まじょは食べ物を、1っこだけべつにして れーぞーこう に しまった

食べられない物(保冷剤)しか入っていなかった さみしい、さみしい れーぞーこう が 食べられるものでいっぱいになったんです

それで れーぞーこう は かんどうてきに なりました 


まじょは食べ方の紙をよみました

しぜんにやわらかくして 食べるだって

まじょは待ちきれなくて、おへやじゅうを おろおろとしました


食べ物をおくったのは たぶん ぶうこさんと思います



魔女


こうして数ヶぶりに朝ご飯を食べ

顔の腫れ(特に目)もだいぶ引いたから

今日は家族①と《ジョン ブリアン》の面会に行く


主治医の案内で2階の入院室へ

面会をしながら先生からの経過を聞く


ジョン ブリアン 「魔女! 魔女!!」

魔女 「《ジョン ブリアン》、具合はどう?」


先生 「それで《ジョン ブリアン》ちゃんなんですが・・」


ジョン ブリアン 「魔女、顔がおかしいよ!」


魔女 「気にしないで・・」


先生 「手術で150cc程の液体を肺から抜きました・・」


ジョン ブリアン 「魔女の顔が変だ!」


魔女 「だから、気にしなくていいから・・」


先生 「それで肺にドレンを通して・・」


ジョン ブリアン 「ねえ、顔、どうしちゃったの!」


魔女 「いいから・・」


先生 「昨日は80ccを抜いて、経過としましては・・」


ジョン ブリアン 「今度は何したのさ! ねえ、いったい・・」


先生 「《ジョン ブリアン》ちゃんっ、うるさいっ!!」


ジョン ブリアン 「・・」


先生 「経過としましては順調です。今後は抗生剤を投与しつつ経過観察をして行きたいと思います。 ではごゆっくり面会して下さい」


魔女 「ありがとうございます」


ジョン ブリアン 「魔女の顔・・ 変・・」


こうして始まった面会


しかし

毎日のようにここに来ていると

入院動物たちの間で、奇妙な勘違いが起こり始めており・・


《ジョン ブリアン》のすぐ下の檻にはコルギーの《コニー》

左の壁沿いに白黒の大きな猫、《鉄火面》

この子は右後ろ足がない

その上左足に大怪我をしている

広い部屋が苦手らしく、檻の中にトレイを入れて貰って、その中にすっぽりと入り込んで眠るのが落ち着くと言った

その隣の甘えん坊のロシアンブルーの《エリ》

別の場所に目を怪我した茶トラの《ノラ》

その隣は泡をぶくぶく出しながら喋る犬の《メイ》

その下にはカタカタ震えて鳴く犬の《タロ》

部屋の中央に肝不全で辛そうなキジトラの《ザンクロー》

その上の段に《インジゴ》にそっくりな黒猫の《ノラ》


《ノラ》・・ と札の名前の部分に書かれた子は

飼い主のいない野良猫さんだ


今の所、ガラス張りの酸素室は《ジョン ブリアン》だけで、他のみんなは体に合わせた大小の檻の中だ

 

コニー 「ヒェ~~ン! 魔女お~!!」


魔女 「《コニー》、だいぶ元気になったじゃない」


コニー 「・・とにかく撫でて」


魔女 「カラーがつっかえてて、顔まで手が届かないよ、待ってて、頑張って手を入れるから・・ 届いた! はい、よしよし・・」


エリー 「魔女ぉ~! みゃ~ぉ みゃ~ぉ みゃ~ぉ!!」


魔女 「あ・・ 《エリー》、ちょっと待ってて・・」


メイ 「グア~オォォォォォ~ オォォォ~!! こっち!」


魔女 「《メイ》ちゃん、口の端からあぶくが・・」


タロ 「まじょ・・ まじょ・・」


魔女 「はいはい、《タロ》、震えないよ」


黒ノラ 「みゅ~ みゅ~」


魔女 「《インジゴ似》、どうした? 苦しいの? よしよしね・・」


鉄火面  「ちょっと、魔女、 こっち・・ こっち・・」


魔女 「はいはい、《鉄火面君》、今行くね」


茶トラノラ 「すりすり、ぐいぐいっ!!」


魔女 「《茶トラ君》、目が早く良くなるといいね・・」


全員 「びゃ~びゃ~!! わお~ん! にゃ~お! みゃ~お!!」


魔女 「みんな、 ちょ・・ちょっと待ってあせる


家族① 「魔女・・」


魔女 「今忙しい・・」


家族① 「魔女! 《ジョン ブリアン》がやきもち焼いて大変な事になってるよ!」


魔女 「え・・」


ジョン ブリアン 「・・むかっむかっむかっ


Jyon brian-1 081014
魔女・・何やってるんだよ

僕に会いに来たんでしょダウン


Jyon brian-3 081014
頭にきたからご飯をぶっくり返してやった


Jyon brian-2 081014     家族①撮影
魔女!いい加減にしなよっ!

水もぶっくり返した


《ジョン ブリアン》はご飯をひっ繰り返し、水をひっくり返し・・ 

その挙句、目を三角にし、おしっこにうんちまでしまくって・・


このところ、毎回こうだ

部屋のみんなが自分に面会に来た、と思い込んでいる


みんな、辛いんだろうな・・ 淋しいんだろな・・

同室の一匹一匹に声を掛けているうちに

いつの間にかこんな状況になってしまった昨今・・