育児ノイローゼ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

ジョン ブリアン


僕は首のリャングが取れたものの

まだまだ外出禁止にされてて

毎日窓からお外を見て暮らす生活を送っている


だって・・ お部屋の中に目を向ければ

《ユリぼうず》を母ちゃんと思い込んでいる縁もゆかりもない子供によって、むりやり育児をさせられている悲惨な猫をの姿を見なきゃならないから


ボンネット 「カアチャン! カアチャン!!」


ユリぼうず 「いいから寝なよ、 はい、よしよし・・」


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ボンネット 「・・・」


ユリぼうず 「さあ、ねんねだよぉ~」


ボンネット 「・・・ ・・ ・」 


ユリぼうず 「ほっ・・」


ボンネット 「・・ ・・ オッパイ・・」


ユリぼうず 「・・」


ボンネット 「・・オッパイ」


ユリぼうず 「どこにもぐってるんだよっ」


ボンネット 「オッパイ! オッパイ!!」


ユリぼうず 「にゃろおぉぉぉぉぉ~~!!」


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僕 「わっ、巴投げだ・・」


その後、たまらず《ユリぼうず》は逃げ出して高い椅子に飛び乗った

しかし・・ その下では


ボンネット 「カアチャン! カアチャン!」


ユリぼうず 「ちょっとひとりにさせて・・」


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《ユリぼうず》は、下で飛び跳ねる《ボンネッテ》に向かってそう言った

でも、《ボンネット》はそんな言葉なんか聞いてやしない

そして、椅子の隣にある植物の高い鉢によじ登り始めた


ボンネット 「ヨッショ! ヨッショ!」


ユリぼうず 「ま、待ってよ・・ 危ないよ」


ボンネット 「エッ、エッ・・ エエ~ッショ~オォォォ!!」


ユリぼうず 「魔女・・ ついに、ここまで・・来ちゃったよ」


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ボンネット 「カアチャン! キタキタ!!」


《ユリぼうず》はいきなり椅子から飛び降り

魔女のシャツをかぶり・・

また例の行動を取った


ユリぼうず 「母ちゃんはどこにもいませんよぉ~」


《ボンネット》も椅子から飛び降りた

乗る時はあんなに必死だったんのに

降りる時はいとも簡単に降りたので僕は驚いた


ボンネット 「・・カアチャン」


ユリぼうず 「・・シ~ン」


ボンネット 「オッパイ!」


《ボンネット》は、せっかく《ユリぼうず》が隠れたつもりになっているシャツの中に潜り込んでぎゃんぎゃん騒いだ


ユリぼうず 「もうっ!!」


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ユリぼうず 「疲れた・・」


インジゴ 「《ユリぼうず》、ゆっくり寝る暇もないね」


ユリぼうず 「なにせ3時間おきに オッパイ だから・・」


インジゴ 「え ・・・」


ユリぼうず 「外にも出られやしない・・」


インジゴ 「・・・」


ユリぼうず 「あいつは僕に似ちゃったから・・」


インジゴ 「・・」


ユリぼうず 「将来はきっと、ドン キ ホーテになっちゃうな


インジゴ 「・・」


ユリぼうず 「セルバンテスが・・ 現れてきた  ほら、あそこに・・」


《インジゴ》が横目で窓際の僕を見た

僕たちは目が合って・・

たぶん、同じ事を思った


インジゴ 「・・《ユ、ユリぼうず》、少し寝たほうがいいよ」


ユリぼうず 「・・」


インジゴ 「私が一緒に寝てあげるよ。 《ユリぼうず》の寝場所に余裕があるからいけないんだからからさ、 私が乗っかって、《ボンネット》が乗れないようにするから」


ユリぼうず 「・・・」


インジゴ 「さあ、寝よう」


・・・・・・


《ユリぼうず》は相当疲れている見えて

直ぐにぐっすり眠ってしまった


《ボンネット》はねずみのおもちゃで遊んでいる

シャカシャカ! シャカシャカ!!


僕はまた窓の外に目を移した


「草・・ 木・・ 花・・ いつもお昼寝しているおばあちゃんちの屋根・・ 雲・・ 風・・ 宅急便・・」


僕はぶつぶつと見えるものを名前を言っていた


いつの間にか家の中が静かになった・・ 

僕は振り返った


僕 「・・」 


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