最後の面会 | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

魔女


本日も面会


《ジョン ブリアン》の回復振りは

先生をしてみんなの祈りが通じた、と言わしめた


死の淵から甦った《ジョン ブリアン》の面会歓迎振りは

・・ひどいものだった


自分がどんなに元気になったか、という事を表すのに

「見て!見て!!」 攻撃が続く


今回は多少広くなった個室を利用しての

2回連続回転を得意げに、然も立て続けに披露してくれた


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凄い速さで回転してみせる

お、帯が・・

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この後、逆回転が始まる

き、傷口が・・


相変わらず水入れに足も尻尾も突っ込んでの大騒ぎだ


ち、ちょっと待って!

《ジョン ブリアン》、大変な事になっているよ!


胴体に巻かれている腹巻のような帯がお尻の方にズレまくり

チューブが挿入されたままの傷口が丸出しに・・

帯に差し込まれたて固定されているはずの医療用器具だって飛び出し、ぶら下がっている


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飛び出してしまい、ぶら下がった器具を魔女が何とか帯につっこんだものの、傷口が丸出しになって・・

「か、看護師さ~ん!」


ダメだ・・

直してもらっても、また同じ事を繰り返す度にズレまくる


《ジョン ブリアン》の部屋の扉を開けて魔女が直してやると、喜んでジタバタするから

何度直してもぐちゃぐちゃでぶらぶら・・


こんなじゃ、もう・・

帰るしかない


魔女 「《ジョン ブリアン》、魔女は帰るよ」


ジョン ブリアン 「僕も帰る!」


魔女 「僕はまだ帰れないの」


ジョン ブリアン 「じゃあ、魔女も帰らないで」


魔女 「・・」


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「帰るね」 と言うと突然悲しい顔になってしまう


先生が少し微笑みながらおっしゃった


「これから簡単な手術をしてチューブを抜きますね。 明日の朝様子を見て元気だったら退院しましょう」


魔女 「《ジョン ブリアン》 聞いた?! 明日退院だって!」


ジョン ブリアン 「た~いいいん、って?」


魔女 「1回寝て、ちゃんと元気だったらお家に帰っていいって、良かったね!」


ジョン ブリアン 「僕、今帰るね」


魔女 「1回寝たら!」


ジョン ブリアン 「今寝るから待ってて」


魔女 「・・」


お尻部分に、ぐっちゃぐっちゃの帯を巻きつけ

びゃ~びゃ~と泣き声をあげる《ジョン ブリアン》を背中に、入院室を後にした


明日は退院だ



みなさまにお礼を申し上げます

応援、祈り、信じる気持ちを通して

《ジョン ブリアン》を強く支えていただきました


長い長い10日間でした

魔女、家族、軍団一同

心から感謝いたしております