《ボンネット》と《ジョン ブリアン》 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

水玉


僕らは昨日の夕食のほとんどを残してしまった


《ボンネット》はクッションの上でぐったりしたままだ

一日に何回もご飯をチビチビ食べしていたのに・・

まったく動かないから水も飲んでいない

それとも動けないんだろか・・

心配だな


bon-1 0868

魔女と僕らは一晩中《ボンネット》に付ききりだった

お部屋はシーンとしていて

僕らは時々うとうとしちゃうんだけど

ちょっとの音でもすぐに目を覚ました


タタンッ!!


僕  「猫用出入り口から誰か帰って来た」


ジンジン 「誰かって・・ 《涼子》は別として、いないのは《ジョン ブリアン》だけじゃないか」


魔女 「《ジョン ブリアン》、こんな時間までいったいどこ・・に・・」


ジョン ブリアン 「・・」


魔女 「・・」


僕ら 「くっさあ~!!」


魔女 「冗談でしょ・・」


ジョン ブリアン 「・・」


魔女 「こ、これって・・夢だよね」


僕  「《ジョン ブリアン》、こっちに来るな! 来るなっ!!」


インジゴ 「《ボンネット》・・こんな臭いの中でもぐったりしてる」


ジンジン 「よほど具合が悪いんだ!」


《ジョン ブリアン》はウンチまみれで・・

ウンチまみれ・・

く・・ 臭っ!!


我に帰った魔女は

急いでタオルを濡らして《ジョン ブリアン》の体を拭いた

何回もタオルをゆすいでは拭いた


何回拭いたって・・ 臭いなんか取れないじゃないか

部屋中が臭いじゃないか


魔女 「《ジョン ブリアン》、いったい誰に襲われたの!」


ジョン ブリアン 「・・」


魔女 「《ジョン ブリアン》!!」


ジョン ブリアン 「襲われたんじゃない・・ 喧嘩してやったんだ!」


魔女 「誰と」


ジョン ブリアン 「ハナクソと・・」


魔女 「喧嘩してやった・・って、あんな猛者の大猫と喧嘩した・・」


ジョン ブリアン 「僕、やってやったよ」


魔女 「けど、負けたんでしょうが」


ジョン ブリアン 「何で分かったの・・?」


魔女 「だって、ウンチ・・ ちびりまくってるじゃん」


ジョン ブリアン 「・・」


魔女 「後は自分でなめて体をきれいにしなさい!」


魔女にそう言われた《ジョン ブリアン》は顔を後ろに向けてまだウンチのついている背中をなめようとして・・


「ウッウッ・・ オッオッ・・ 

       ウオエェェェェェ~~~!!!」


自分のウンチの臭いでエズいてしまい・・

そのせいで涙目になっている


冗談じゃないよ  吐きそうなのはこっちなんだぞっ!!


こんな騒ぎの中でも、《ボンネット》は顔も上げない・・


結局、家族②がたたき起こされ

《ジョン ブリアン》は家族②によってお風呂に入れられる事になった


体を洗われた《ジョン ブリアン》は、なんとも情けない格好で部屋に戻って来た

それから僕らも手伝い、自分でも必死で体をなめて乾かした


jhon-2 0744

《ジョン ブリアン》はそっと《ボンネット》を覗き込んでいた



朝になった・・

《ボンネット》は相変わらずくたんとしている

魔女が病院に連れて行こうとしたけれど・・


インジゴ 「《ボンネット》・・ (そっとしておいて)って・・」


僕  「うん、動かされたくないみたいに感じる・・」


ユリぼうず 「動かすのがかわいそうな感じがする」


魔女 「確かに、そっとしておいてくれオーラが出てる・・」


今日も一日、僕らは外には出ないで《ボンネット》の側だ