ジョン ブリアン
昨日のお話をします
昨日の夕方、犬が来た
ららママさんが連れて来た大きな犬なんだけど
《ユリぼうず》のお友達で《モー》というんだって
その時、僕はフツーに玄関にいた
すると、《モー》がまるで自分家のようにフツーに入って来た
でっかい体でワッシャワッシャと入って来た
モー 「おーい! 《ユリぼうず》く~ん」
僕 「な、なんだこりゃあ~!!」
後から聞いた話だと、僕の体中の毛はボーボーに逆立って
物凄く大きな猫になっていたらしいよ
しかも、僕の目は瞬きするのも忘れて
でっかくおっ開いていたらしいよ
体が勝手にそうなっちゃったんだろうね
だって、こんなそばでこんなでっかい犬を見たのは、僕、初めてだったんだから
魔女が2階から《ユリぼうず》を連れて来た
小さな《ユリぼうず》は大きな《モー》の顔までは届かないから
《モー》の顔の所まで魔女に抱えてもらう
それで、でっかい《モー》とちっちゃい《ユリぼうず》は顔をくっつけてフレンドリーにするんだけど
アトリエのドアからその様子を見た僕は
もうぶっくりしちゃって・・
目がパッカ~ンって開いたっ放し
そして、ちょうどそんな騒ぎの中
またご馳走が届いた
今日も大きな魚が吊れたんだって!
魔女 「うふぉふぉ・・ ほら、《ジョン ブリアン》、ご馳走だぞ」
僕 「うわ~い! すご~い!」
魔女 「本日は黒鯛さんだ」
僕ら 「ぴゃっぴゃ~!!」
魔女 「今日は1匹だからみんなで分けようね」
ららママ 「・・人間の家族にお刺身で食べさせてあげて」
魔女 「ぶへへ・・」
ららママ 「食べさせてあげなきゃダメよぉ」
魔女のお仕事が終わって、僕らの夕食の時間になった
僕ら 「おっ魚!おっ魚!!」
魔女 「はい!」
僕ら 「おおおおお~!! 皿からはみ出てる!」
魔女 「魔女はどうしたらいか分かんないから、みんなで食いちぎって食べて。 そうだ、《涼子》の分はちゃんと残しておいてよ」
ジンジン 「・・しかし、これをどこからどうやって」
水玉 「むうううう・・」
アゾ 「バン! ババンッ !! 」
水玉 「《アゾ》、叩くな!」
ユリぼうず 「僕も食べたい・・」
魔女 「食べちゃえ、食べちゃえ!」
インジゴ 「私、いらない・・」
魔女 「食べるな、食べるな!」
水玉 「むうううう・・・」
僕 「とりあえず、僕がかみついてみるよ」
水玉 「任せた」
僕 かっぷ・・
家族① 「ちょおっと待ったあぁぁぁぁ~!!」
僕 「あ・・」
魔女 「何でいるの・・?」
家族① 「私が家に帰ってきちゃいけないのか?」
魔女 「い、いや・・」
家族① 「ただいま・・」
魔女 「おかえり・・」
僕ら 「何だか、帰りがいつもより早くない?」
家族① 「そうそう軍団に食べられてばかりとはいかないからね」
魔女 「どういうこと・・?」
家族① 「今日こそ魚は人間が食べるということ!」
魔女&僕ら 「ええっ~!!」
家族① 「たまには私や家族②にも食べさせてくれたって・・
食べさせてくれたっていいじゃないかあ~!」
いつになく早く帰って来た家族①によって
僕らの魚は取り上げられた
ジンジン 「参ったね・・」
ユリぼうず 「むかつく・・」
水玉 「《ジョン ブリアン》、どんな味だった?」
僕 「すんごく美味しそうな味だった・・」
魔女 「後で皮と内臓貰ってあげるから・・」
昨日は食べる直前で鯛を取り上げられ
最悪についてない日だったよ・・