カオス理論を地で行く猫 | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

水玉


mizutama08513
寝る時は舌をきちんとしまいましょう・・


今朝、魔女は何やら用事があったみたいなんだけど

目覚ましのケータイと間違えてデジカメをベッドに持ち込み

寝坊していた・・


そういう訳で、僕らの朝ご飯も遅くなっており

僕らはお腹を空かせて魔女が起きて来るのを待っていた

リビングでは《ユリぼうず》の苛々がつのっており・・


僕らは当り散らされるのが嫌でビクビクした

突然、《ユリぼうず》が立ち上がり

背中を丸めて体をプルプルさせながら伸びを始めた

そのついでにあくびもして・・ 当然大きな牙が見えて・・

僕らは思わず目をそらした

伸びが終わると、絨毯を凄い勢いでバリバリと引っかき始めた

この時点で、恐怖が絶頂に達した《アゾ》が怯えて唸り出した


毎度そうなんだけど、そういう《アゾ》の態度は必然的に《ユリぼうず》の神経を逆なでする訳で・・

僕は思わず《アゾ》を押さえ込んでいた


《ユリぼうず》が《アゾ》の方を見た

逆三日月の目で見た

もう終わりだ・・

僕らがそう感じた瞬間


《ユリぼうず》はいきなりテーブルに乗っかって猫踊りを始めた

ぴょんぴょん跳ねてみたり、くるくる回りをしたり・・


先ほどの逆三日月目が、まあるい可愛いキラキラ目に変わっている


yuri08513


僕  「どした・・?」


ジョン ブリアン 「お腹が減りすぎておかしくなっちゃったの?」


ジンジン 「・・」


アゾ 「ううぅぅぅ~・・」


僕  「《アゾ》、やめろ!」


インジゴ 「どういう流れでこうなるの?」


僕  「流れなんてあるものかよ」


魔女がデジカメ片手にぐちゃぐちゃの寝癖髪で部屋に入って来た


魔女 「目覚ましが・・ 鳴らなかったよ・・」


僕  「だってそれ、デジカメじゃん」


魔女 「なに~いっ!! うわっ・・ デジカメ・・だ・・」


何はともあれ、やっと朝ご飯だ

僕らはワーワー言ってご飯を貰った

《ユリぼうず》もキャーキャー言って喜んでいる

みんなのお茶碗にご飯が入れられ


・・入れられ   


ザッ!ザッ!ザッ!! ザッ!ザッ!ザッ!!


魔女 「《ユリぼうず》、何やってる!」


ユリぼうず  ザッ!ザッ!ザッ!!


前の足で自分のお茶碗をザッザしてる

これが外ならお茶碗に土を掛けている、って事で・・


魔女 「そんな事するなら食べるな!!」


ユリぼうず 「ケッケケ!ケエ~ケケ!!」


《ユリぼうず》はそのまま外に遊びに行っちゃった・・


僕らは急いでご飯を食べ、外に出・・ ようと階段を下りていたら・・

今度は階段を上る《ユリぼうず》とすれ違った


・・???


部屋から《ユリぼうず》の甲高い叫び声が聞こえる


ユリぼうず 「魔女ぉ~、朝ご飯!」


魔女 「いい加減にしろっ!」


ユリぼうず 「くれないんだったら・・」


魔女 「くれないんだったら何よ」


ユリぼうず 「こうしてやるっ!」


そう言うなり、《ユリぼうず》はゴミ箱の生ゴミ用の方に飛び込んで

シ~ンとした



僕  「ねえ、魔女・・ 僕、《ユリぼうず》の行動が読めない」


魔女 「あれは、カオス理論を証明するに値するな・・」


何だか分からないけど、《ユリぼうず》は何かに値する猫らしい

マジかよ・・ 


  《ユリぼうず》の後姿