ねずみ狂想曲 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

ジョン ブリアン


jyonbri-1 0812


新しい年になるって時から魔女家は騒ぎが激しかった

人間は年の最後の夜中に、おそばっていうヌードルを食べる習慣があるらしいんだけど


魔女はそういう料理ができなくて

いつも家族②が作るんだ



家族② 「天ぷらそばにしよう!」


魔女 「わ~い!え~び、え~び、海老天だあ!」


家族① 「わ~い! 海老天だあ~!」


家族② 「何言ってるの? ちくわだよ」


魔女 「ちくわ・・?」


家族② 「うん、ちくわのてんぷらね!」


家族① 「・・・」


家族② 「大丈夫、ちくわを海老の形に切ってあげるから」


魔女・家族① 「い、いやだあー あせる



こんな感じで年は越された

そして・・ 昨日



あけまして おめでとうございます



今日からしばらくは、そう言ってごあいさつをするんだって

魔女が言った


今日の朝ご飯はすごかったよ!

モンプチ削りたて鰹節入りカリカリだったんだ

僕はぶっくりしてしまって

夢を見てるのかと思ったくらいだった


しかも、しかもだよ!

夕食は[金缶]だって

知らない人には分かんないだろうけど

猫の間では名高い高級缶詰なんだ


さらに、さらにだよ!

お年玉っていうのももらったんだよ

それがね

なんと、ねずみのおもちゃなんだ!


それは僕らがクリスマス プレゼントにもらったんだけど

その時僕が病気で大変だったから

お年玉に変えたんだって


それは僕らがひとつづつもらってもまだ余るくらいにあった


2008 1.1


僕らはきゃーきゃー言いながらねずみを追いかけたり

高く跳ね上げて、空中でキャッチしたり

かみついて振り回したりして遊んだ


僕らの動きがあまりに激しいので

魔女は写真に撮れなくて困っていた


でもそんなのカンケーナイ!


ドタバタ、ジタバタ! キャ~キャ~! ギャ~ギャ~!


azo0812


jyonbri0812


インジゴ 「魔女ぉ~、《アゾ》が私のねずみを取ったあ」


魔女 「《アゾ》、だめだよ!自分のがあるでしょ」


アゾ 「アッ、アッ、アジョノ ネッジュミ 

               ドッカ イッタッタンダッカラァ~」


インジゴ 「それは私のだから返して」


アゾ 「イッ、イッ、イヤダ! イ、イヤナンダカラ!」


ジンジン 「魔女お、《水玉》に殴られたあ~」


水玉 「だって僕のねずみの臭いをかいだ」


ジンジン 「急に僕のところに飛んできたからなんだろうって思った

       から・・」


水玉 「僕の獲物に手を出すな!」


ジンジン 「だから、そうじゃないって・・」


魔女 「《水玉》が殺気だってる」


僕  「ドテドテ、バタバタ! ドタドタ、ジタバタ!」


魔女 「《ジョン ブリアン》、元気ななったね!」


インジゴ 「ねえ、《ユリぼうず》にもねずみをあげたよね」


魔女 「あげたよ」


インジゴ 「《ユリぼうず》、うつ伏せのまま動かないよ」 


魔女 「やだ、ニタニタしてる・・」


インジゴ 「わあ! 《ユリぼうず》ったら、お腹の下にねずみを入れ

      てる!」


魔女 「おまえはメンドリか!」


ユリぼうず 「増やす・・」


魔女 「なに言ってんだ・・」


ジンジン・インジゴ・僕 「魔女ぉ~!

              《アゾ》にねずみを取られたぁあせる




《アゾ》はたくさんのねずみを胸の辺りに抱えて

ものすごく悪い目つきをしてこっちを振り返った


僕らは魔女からまた新しいねずみをもらった


《ユリぼうず》は相変わらずお腹の下でねずみを暖めて

《水玉》のねずみはすっかりハゲにされてる


新しい年はこうやって大騒ぎのうちに始まった



今年も一生懸命に頑張るので

       どうかよろしくお願いいたします