暴走猫 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

水玉


mizutama071224

夜中に涼子がどこかの猫に襲われたから僕が戦って追い払った

鼻の横の傷はその時に出来たんだ・・ カッコいい?


魔女は朝から仕事だった

いつも通り、僕も手伝った


お昼に教室が終わって

ららママがレモン姉妹を迎えに来た



ららママ 「魔女さん、《ユリぼうず》ったら危ないわよお」


魔女 「どうしたの?」


ららママ 「今朝レモンたちを送って来て、さて帰ろうかと思って車を走らせ始めたら・・」


魔女 「始めたら・・?」


ららママ 「前から《ユリぼうず》がまっしぐらに走って来たのよ!」


魔女 「どこへ向かって?」


ららママ 「だから、動いている私の車に向かってよ!」


魔女 「前から?」


ららママ 「そう!前からこっちに向かってばんばん走って来た」


魔女 「わあ!」


ららママ 「もうびっくりしたんだから」


魔女 「それでどうなったの?」


ららママ 「車の近くまで走って来て、突然曲がった・・」


魔女 「ひゃあ!」


ららママ 「《ユリぼうず》にちゃんと注意をしておかないと

       あれじゃぁ 車に轢かれちゃうよお」



それで魔女はお部屋に戻って《ユリぼうず》を探したけどいなかった



魔女 「誰か《ユリぼうず》を知らない?」


ジンジン 「《ユリぼうず》なら外だよ」


魔女 「何してるんだ・・」


ジンジン 「道路を走り回ってるよ」


魔女 「道路を?」


ジンジン 「うん、やみくもに・・」


ジョン ブリアン 「絶好調なんだって」


魔女 「何が・・ ちょっと探しに行って来る」



それで僕らも一緒に行った


家の周りの道にはいなくて

僕らは坂を登って行った


すると、一つ上の道の十字路に行った時

向こうから何かがすごい勢いで走って来る何かが見えた



僕  「魔女、あっちから何かが走って来るよ!」


魔女 「あ、あれは《ユリぼうず》だよ!」


ジョン ブリアン 「すごい速さだよ!」


魔女 「わあ! 危ないっ」


僕  「僕らを突っ切って行っちゃったよ・・」


ジョン ブリアン 「《ユリぼうず》は何をやってるの!」


僕  「あいつのやる事なんて誰にも分かるわけないよ」


ジンジン 「戻って来たよ!」


魔女 「まるで暴走族じゃないか・・ 道を開けろっ!」



それで僕らは両側に並んで、真っ直ぐ走れるようにとせっかく道を開けたのに・・

《ユリぼうず》はこの十字路まで走って来ると

いきなり急ブレーキをかけて左折したものだから

そこに立っていた《ジョン ブリアン》が跳ね飛ばされて倒れた


《ユリぼうず》はそのまま家の方に曲がり、家の前を通り過ぎ、ここからは見えなくなった

僕らはただ呆然としていた


ジンジン 「魔女!また向こうから《ユリぼうず》が走って来たっ」


僕  「魔女、大変! クロネコの自動車が来た!」


ジンジン 「《ユリぼうず》、よけろ!」


魔女 「《ユリぼうず》!よけなさい!!」


ジョン ブリアン 「よ、よけない・・」



僕らの心臓が飛び出しそうになった時!

クロネコのお兄さんがブレーキを踏んだ・・


魔女が走って行って《ユリぼうず》を探した

いつも来るクロネコのお兄さんは

「車の前まで来たら、突然そっちの空き地に入って行きましたよ」

と教えてくれた


魔女はお兄さんに謝ってから

空き地に入り《ユリぼうず》を抱えて戻って来た


魔女は《ユリぼうず》を家に連れて帰り・・



魔女 「《ユリぼうず》、一体どういうつもりであんな事をしてるの!」


ユリぼうず 「・・」


魔女 「交通事故まで起こして!」


ユリぼうず 「??」


魔女 「《ジョン ブリアン》を跳ねたでしょ! しかも轢き逃げだし・・ 猫身傷害だからね!


ユリぼうず 「???」


魔女 「まったく、あんなに暴走して・・ あれで楽しいの!?」


ユリぼうず 「かなり・・」


魔女 「黙らっしゃい!!」


ユリぼうず 「バイクではああやるんだ」


魔女 「やらないよっ! そんな事どこで覚えたの」


インジゴ 「テレビでやってたよ」


魔女 「いつ?」


インジゴ 「魔女がいない時、《ユリぼうず》がいつものようにテレビ観るのにリャモコンを押して・・」


ジョン ブリアン 「アニャマル プラニャットが魚だったからつまんなくて、それでぶんぶん押しまくって・・」


インジゴ 「そしたらいきなり大型バイクが出て来て、私は『そんなの見たくない』って言ったのに・・」


ジョン ブリアン 「《ユリぼうず》が『うるさい!』って威張ってね」


インジゴ 「ずっとその番組を観てたんだよね」


ユリぼうず 「ブン!ブン!ブブブンッ!!」


魔女 「やめなさいっ!」


ユリぼうず 「大型バイクはああやるんだもん!」


魔女 「チキンレースか・・ 一体どんなアホな番組を観たんだ」


僕  「そういえば、ららママが 『《ユリぼうず》は毛の生えたバイクたいだった』 とか言ってなかった?」


ユリぼうず 「大型バイクは危険な賭けをするんだ」


魔女 「そんな事してたらそのうちニャバーランドに行くぞ!」


ユリぼうず 「大型バイクは・・!」


魔女 「わかった、 今度魔女の友だちのハーレーに乗せたげる、 だからもう賭けは止めなさい」


ユリぼうず 「ハーレーって?」


魔女 「超大型バイクだ」


ユリぼうず 「ほんと~?」


魔女 「なら写真見る?」


ユリぼうず 「見る!」

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ユリぼうず 「こ、これはテレビで観たのと同じだ・・」


インジゴ 「わあ!魔女が乗ってる」


魔女 「これに乗る前にニャバーランドに行きたいか?」


ユリぼうず 「ヤダ! ハーレーに乗るっ」



こうして、《ユリぼうず》の危険行為にやっと終止符がうたれた