僕らのハロニャン Ⅱ ~Trick or Treat~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

ジョン ブリアン



さあ、次はトミニャガさんちだ!!



ピャンピョ~ン音譜  ピャンピョ~ン音譜



僕ら 「トリャック オー トリャート!!」


トミニャガさん 「はい!

         いっらっしゃいませっ!!」


僕ら 「うわあ!!」


魔女 「トミニャガさん、こんばんは! ところで 《ベス》 は?」


トミニャガさん 「と、とんでもない! 

          こんな夜には遊ばせませんわよっ!!」


魔女 「ええ~っ! マジでぇ~」


トミニャガさん 「夜に遊ぶなんて不良のやる事でしょうが!」


魔女 「猫は昼間遊んだら不良なんですっ!」


トミニャガさん 「なんでっ!!」


魔女 「夜行性ですから」


トミニャガさん 「だからって・・」


魔女 「じゃあ、うちの猫は全員非行に走っているとおっしゃるんですか!」


トミニャガさん 「私はなにもそんな事・・」


魔女 「うちの猫たちは夜中から朝までバカ騒ぎをやってるんですけど! んでもってそれがフツーなんですけどっ!」


トミニャガさん 「そ、それは・・ たいそうな・・」


魔女 「ところで、 《ベス》 !」


トミニャガさん 「だから、遊ばせないって!」


魔女 「 《涼子》 が渡したいものがあるって」


トミニャガさん 「へ・・ 《涼子》 ちゃんが?」


さっきから家の奥では、《ベス》 の鳴き声がひっきりなしに聞こえている


トミニャガさんは 《ベス》 を連れに行った

途中で振り返ったトミニャガさんの顔つきは

明らかに魔女を疑っていた


トミニャガさんは、あり得ないヘアスタイルの 《ベス》 を抱いて戻って来た

そして 《ベス》 を胸にしっかりと抱え込んだまま



トミニャガさん 「 《涼子》ちゃん、 《ベス》 よ・・」


涼子 「 《ベス》 ・・ これどうぞ」


トミニャガさん 「これは?」


涼子 「 《ベス》 にプレゼント・・」


トミニャガさん 「魔女さん、《涼子》ちゃんはいったい何をウニャ、ウニャ言ってらっしゃるの?」


魔女 「 《ベス》 にプレゼントですって」


トミニャガさん 「まあ! これは・・ 綺麗な箱・・ 

         いったい中身は何ですの? 私・・恐い!!」


魔女 「恐いだなんて、失礼な・・ それはまたたびです!」


トミニャガさん 「・・・ あ、ありがとう  

          魔女さんが買って下さったの?」


魔女 「猫からのプレゼントを魔女が買うわけないでしょう」


トミニャガさん 「え・・ じゃあこれ、どうなさったの?」


魔女 「知りませんよ、《涼子》 が用意したんですから。 

     盗んできたんじゃないですか、何たって不良だから」


トミニャガさん 「・・ 《涼子》ちゃん、ありがとうね」


涼子 「はい・・」


トミニャガさん 「あの・・ ところで・・

魔女さん何を抱えていらしゃる?」


魔女 「やっと気づいていただけましたか! 

                  とくとご覧下さい!」


batu07113


トミニャガさん 「そ、それは・・ ば・・ 《伐君》 !!!」


魔女 「一緒に来ました!」


トミニャガさん 「・・・汗汗  」


魔女 「 《伐》 がトミニャガさんに会いたいって言ったから」


トミニャガさん 「ちょっとお待ちになってて・・」


僕  「トミニャガさん・・ 《伐》 に会えて良かったね」


みんな 「・・・ ??」


ジンジン 「本当にあれで良かったの?」


トミニャガさん 「これ、どうぞ、これも、これも、全部どうぞ・・」 


魔女 「こ、こんなにいただいていいんですか!」


トミニャガさん 「だって、 《伐君》 も来てくれたんですから」


僕ら 「トミニャガさん、ありがとうございます!」



それでたくさんの食べ物をもらってトミニャガさんちを後にしたんだけど

今年のハロニャンはこれでは終わらなかった


続きはまた明日ね