ジンジン
今なお魔女のバッグを封印し続けている 《ジンジン》
なんでだか今日も家族が揃ってる
家族①と②がお部屋にいて、ぼんやりしてる
魔女はどこに行っちゃったんだろ・・
家族① 「ねえ魔女ってさぁ、子供のころから学校の先生や大人に 『人を人とも思わない子だ』 ってよく言われてたらしいよ。 確かにそうだよね」
家族② 「そうじゃなくて魔女には人が見えてないんだよ」
家族① 「・・そうなの?」
家族② 「だって・・ あの態度はそうとしか考えられないじゃん」
ただそれだけの会話だったんだけど・・
いつの間にか魔女がそこに立っていて
魔女 「ねぇ・・ 家族②、おこずかいまだ残ってる?」
家族② 「あっ! えっ・・ どこから現れた・・の」
魔女 「で、おこずかいは残ってるの!」
家族② 「う、うん・・ まだ少し残ってるけど」
魔女 「そう・・ 魔女はチョコレートパフェが食べたい」
家族② 「だ、だから・・?」
魔女 「魔女は人が見えないから、チョコレートパフェが食べたいのね」
家族② 「・・・」
家族① 「意味がメチャクチャ・・」
魔女 「ついでに家族①、あなたは魔女の車に1回乗せてもらうごとに300円ね」
家族① 「おこづかいがなくなっちゃうよ!」
魔女 「さあ家族②、財布を持って! チョコレートパフェを食べに行くよ。 家族①も一緒に行くなら300円!」
猫ハウスのてっぺんで
《ジョン ブリアン》 と 《アゾ》・・
ジョン ブリアン 「聞いてただろ。 魔女はあんな生きものなんだ」
アゾ 「キイタ・・」
ジョン ブリアン 「とにかく言うことがやたらめちゃくちゃなんだから」
アゾ 「メチャクチャ・・」
ジョン ブリアン 「わかったね!ちゃんと覚えておかないとダメよ」
アゾ 「ワッカッタ・・ オボエタ」
魔女の家族にとって、休日は決して気の休まる日ではないのかもしれない